約 3,634,325 件
https://w.atwiki.jp/nijiseihaitaisen/pages/75.html
――曰く、“狂気(Lunatic)”の語源は“月(Luna)”であるという。 「社会にはその社会にふさわしい法があり、それは最もふさわしい正義によって運用されるべきだ」 仮初の世界を見下ろす形で立ち並ぶ高層ビルの屋上に、下界を睥睨する影が一つ。 しかしその姿は奇妙という他なかった。たなびくマントに包まれるは、白・青・緑の全身に密着したスーツ。 まるでコミックブックから抜け出してきたかのようなその姿。 しかしその顔を覆う仮面には不気味な表情と手形のマークが描かれ、とても『ヒーロー』のそれとは思えなかった。 ――男の名はユーリ・ペトロフ。この姿においては、『ルナティック』の名で知られている。 表の顔は都市シュテルンビルトのヒーロー審査官兼裁判官。 しかしその真の姿は、闇から闇へと暗躍し悪人を己の正義で処刑する、謎の怪人。 HERO TVのヒーロー達とは別の正義によって動く、ヒーローであり殺人者であった。 そんな彼が、願いを叶えるという「月の石」の噂を耳にしたのは限りなく偶然に近い。 その日処刑した罪人の一人が、そんな根も葉もない与太話としか聞こえない世迷言を口にしただけだ。 命乞いの取引として罪人が震える手で手渡した、そのただの石ころにしか見えないガラクタは受け取り、 それはそれとしてその罪人はその場で消し炭にして、それですべては片付いたはずだった。 しかし頭のどこかで引っかかっていた。万能の願望機。あらゆる願いを叶える聖杯。 だから調査した。月。ムーンセル。そして、聖杯戦争。 やはり馬鹿げている、というのが最初の印象だった。しかし、それがもし本当だったら? あの罪人が、青の炎で焼かれることなく月へと導かれ、まかり間違って万能の聖杯を手にしていたら? あの男でなくてもいい。何らかの邪な願いを掲げ、聖杯戦争へ挑む輩がいるとしたら――。 与太話なら無駄骨を折るだけで済む。真実ならば、それは『ルナティック』が命を懸けるに値する。 もはや行動しない理由は、なかった。 そして、今。 何もかも忘れてこの街の裁判官としての生活を送り、しかし記憶を取り戻しこうしてヒーロースーツに身を包んだ彼は、 おそらく何十人ものマスターやサーヴァントが存在するであろう街を見下ろし、考える。 (本来ならば、私が為すべきは悪の断罪。殺人者を探し出し、自らの手で裁きを与えること。 つまり聖杯戦争に加担するすべての存在の排除。この殺人儀式に関わったあらゆる罪人の断罪……) そう内心で呟きながらも、それは「違う」とルナティックは確信していた。 (違う。そう、違うのだ。それは私の、『シュテルンビルトにおける正義』に過ぎん。 月には『月の法』があり、ゆえに『月における私の正義』を掲げねばならない) 記憶を取り戻し、ルナティックとしての使命を思い出し、ジレンマに煩悶しながらも導きだした、それが結論だった。 そしてユーリ・ペトロフの、怪人ルナティックの、タナトスの代行者としての、正義とは。 (私がこの世界へと足を踏み入れたのは、これが悪しき願いを叶えようとする者の手に渡るのを防ぐためだ。 ならば、それを裏返せば、聖杯は正しき願いを叶える者の手に渡らねばならない。 そのための儀式こそが聖杯戦争。そしてそれを正しく運行するのが『月の法』。ならば――) ルナティックは、新たに獲得した知識から「監督役」と「ルーラー」の存在を想起する。 本来ならば、彼女達こそが正しい法の執行者となるべき存在なのだろう。しかし、だ。 (公平にあらゆるマスターの存在を許す『監督役』も『ルーラー』も、正しき執行者とは呼べん。 悪しき願いを掲げる者は断罪する。願いなき力を振るう者は処断する。それが月の法、それが月の正義!) ルナティックの仮面の両目に、青い炎が燃え上がる。 (そして、正しき願いを妨げる者……この聖杯戦争を下らぬ殺し合いと断じ、願いを無自覚に踏み躙る者。 それもまたこの世界においては悪だ。己を悪と自覚せぬ邪悪だ。このルナティックが裁くべき者だ) 正義の執行者として、ユーリ・ペトロフが己に課した使命。 それは、無能なる監督役やルーラーに代わり、ルナティック自身が聖杯戦争を正しい形で取り仕切ることだ。 純粋なる願いを持つ者だけが生き残り、互いの存在を懸けて戦うならばそれも良し。 すべてが邪悪な願いだとすれば、ルナティック自身が勝者となって腐った社会を救済するまでだ。 「――バーサーカー。感じるか、この街に潜む『邪悪のにおい』を」 ルナティックは己のサーヴァントに呼び掛ける。 呼びかけに応えるように実体化した『それ』は、遠目には少年のような姿に見えた。 しかしその肌は青い硬質に覆われ、額には謎の触角機関が出現し、振り乱す髪もまた青い。 彼は人間であって人間でない。秘密結社によって開発された、生物兵器なのだから。 ルナティックは自らが召喚したサーヴァントに満足していた。 理性を持たぬバーサーカーながら、己の法に従って邪悪と判断する者を排除するその在り方。 そして、その内に秘められた「正義」……それは自分にとって大きな力となるだろうと確信していた。 バーサーカーが、独特の唸り声をあげる。 「……バル」 そう。 「バル、バル」 これが! 「バルバル、バル」 これが! 「バルバルバルバルバル」 これがッ! 「バルバルバルバルバルバルバルバルバルバルバル!!」 こ れ が 『 バ オ ー 』 だ ッ ! 「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォム!」 そ い つ に 触 れ る こ と は 死 を 意 味 す る ! 「ゆくぞバーサーカー! この街の腐った罪人達にとって、我々は脅威の『来訪者』となるだろう!」 ふたつの影が、ビルの屋上から跳躍する。 行く先は闇の中……そして『狂気』を孕む『月』の光の中。 「さあ、魔術師どもよ――タナトスの声を聞け!」
https://w.atwiki.jp/ffwm/pages/67.html
遊城十代&バーサーカー◆yaJDyrluOY 「じゃあな、遊星! ガッチャ! 楽しいデュエルだったぜ!」 「ええ、十代さん、またどこかで会いましょう」 パラドックスとの死闘を終え、十代は遊星の赤き竜の力で現代へと帰還を果たした。 最初に十代と出会った場所、つまりこの時代において十代がパラドックスと決闘した場所だが、今は破壊の跡も崩壊した建物も綺麗に治っていた。 十代と別れの言葉を交わした遊星は、そのままD➗ホイールに乗って彼の時代へと帰っていく。 それを見送る十代の表情は晴れ晴れとしたもので、明るい未来を信じる者の顔だった。 『遊星くんの様な若者がいるなら、未来も安心だにゃ』 「ああ、あれだけ精霊と通じ合える奴がいるんだ、未来は明るいぜ!」 『ボクらの旅も無駄じゃないってことさ』 大徳寺とユベルが十代の背後に現れ、未来のデュエリストやパラドックスの行動理念に思いを馳せた。 パラドックスが歴史を修正せずとも、精霊と人間と繋ぐ力で少しづつ世界を良い方向へ変えていく。 それが今の十代に出来ることであり、十代にしかできないことでもあるのだ。 「ニャ~オ」 「ん? どうした、ファラオ?」 十代の足元に、大徳寺の愛猫であるファラオが擦り寄って来た。 自由気ままで物事に動じない、良く言えばマイペースな猫で、大徳寺が成仏せずにいるのもこの猫が魂を飲み込んでしまったからである。 そんなファラオが、加えていた一枚のカードを十代の足元に置いた。 “白紙のカード”、それは遊星から聞き及んでいた『スターダスト・ドラゴン』を封印されたカードであり、デュエル中に相手からカードの精霊を奪ってしまうという反則じみた物である。 「これって、もしかしてパラドックスの……!? どこから拾ってきたんだよ?」 この場所はパラドックスが訪れた場所でもあるため、どこに落ちていても不思議ではない。 十代は疑問に思いつつもカードを拾い、観察し始めた。 表こそ綺麗に真っ白だが、裏は一般的なデュエルモンスターズカードだ。 とても精霊を奪うほどの強力な力があるとは思えず、遊星から聞いた通りに白紙のカードをデュエルの時と同様に翳してみた。 すると―― 「うわ、まぶしっ!」 『十代!』 ――カードが突然光を放ち、光の中からカードの群が十代達を包み込んだ。 十代達がカードにまみれ、姿が見えなくなったかと思うと、やがてカードは一枚に収縮しどこかへ消えてしまう。 全てが終わった後には十代達の姿は無く、静寂だけが場を支配していた。 * * * * 『……代……十………十代! 起きろ十代!』 「う、うぅん……はっ!?」 ユベルの声によって十代が目を覚ますと、そこは全く見知らぬ場所だった。 カードに包まれる前まではヨーロッパに居た十代だったが、目の前には一転してアメリカの雰囲気に支配された都市が広がっている。 古くからの伝統を感じさせる町並みではなく、退廃的とも言えるような騒がしい景色はラスベガスを彷彿とさせた。 「ここは……アメリカかどっかに来ちまったのか?」 十代は転移したことにはあまり驚いてはいなかった。 というもの、十代はすでに何度か次元を超えた経験があり、木星近くの星に比べたら、人が多く生活しているこの場所はまだ不安はない。 『確かにアメリカに似てはいるが、どうやらここは地球ではないみたいだよ』 「ほんとか、ユベル!?」 『ああ、そのうえ十二次元宇宙とも違う世界のようだ。こんな場所ボクは知らないからね』 ユベルの言葉に、十代は驚愕を露わにする。 ユベルの十代やユベルの知る十二次元宇宙と、ダークネスの裏十二次元宇宙が世界の全てだと思っていたのに、ここにきて新たな世界があったというのだ。 裏十二次元宇宙はダークネスとともに消滅したし、ユベルは十二次元宇宙を全て把握し、破壊まで企てた存在だ、まさか知らないということはないだろう。 その事実を聞いて、十代の身体は震えた。 『ふふっ、そんなに震えて、不安かい十代?』 「まさか! 新たな世界に来れるなんて、最ッ高にワクワクするぜ!」 遊戯とのデュエルで純粋な心を取り戻した十代に恐れるものは無い。 新たな冒険に思いを馳せ、期待に胸を踊らせていた。 「しっかし、どこからどう見てもアメリカだよな~、全部英語だし」 『言葉の訛りから考えると、西武の方っぽいにゃ』 「大徳寺先生、そんなことまでわかんのかよ!?」 『これでも一応錬金術師だからにゃ~』 それ関係あんのかよ、と十代は呆れながらも、周囲の声に耳を傾ける。 やっぱり聞こえてくるのは英語、しかし意味もしっかりと理解できた。 「って、あれ? 英語なのにはっきりわかる……なんでだ?」 十代も旅を続け、現にさっきまでいたのもヨーロッパだったが、母国語のように自然に頭に入ってくる事など初めての経験だ。 『ああ、そういえばこっちの世界に来た時、キミに記憶操作みたいな物が掛かって来たな』 「ええっ!? 大丈夫なのかよ?」 『ボクがしっかりと守ったから問題ないさ。キミが目覚めてからはここの常識や“聖杯戦争”だかの知識が来てね、害は無さそうだから通したんだ』 “聖杯戦争”、その言葉をユベルが発した時、十代は自分が言葉の詳細を知っている事に初めて気がついた。 聖杯戦争やサーヴァント、そして自分がマスターであること、そういった知識がまるで初めから知っていたかのように思い出せるのだ。 それだけではなく、この場所がムーンセル・オートマトンの電脳空間内に作られた場所だともわかり、ワクワクが少し減ってしまったが。 「いてて……なんだこれ? これが令呪か?」 十代の左手の甲が熱く痛み、三角の令呪が浮き出る。 痣のような赤い模様は、どことなく遊星の腕にあった龍型の痣を想起させた。 『さっきから私には何のことだかさっぱりだにゃ』 「う~ん、俺もまだ良く分かってないし、先生には後で説明するよ」 十代と繋がっているユベルとは違い、精霊である大徳寺や猫のファラオにはムーンセルからの知識提供は無い。 十代が目覚めてまだ数分の出来事だけに、当事者の十代だってまだ状況の把握は難しいようだ。 十代の手の甲に令呪が完全に浮き出ると同時に、どこからかカードが舞い降りてくる。 物理法則を無視してゆっくりと十代の前に現れたそれを、十代は苦もなくキャッチした。 「これ、さっきの白紙のカードか?」 転移前と変わらず真っ白なそのカードは、十代が手に取ると同時に神秘が消え、物理法則に従うようになった。 「あ、裏にもう1枚あるぜ」 十代の手に馴染んだカードの感触は、後ろに隠れたカードの存在も知らせてくれる。 後ろから現れたカードは一般的なデュエルモンスターズの形式をとった物だが、十代は見たことがないカードだ。 カードには『S・BERSERKER 亡国の覇王』という名称と、碧銀の髪を持つ青年と騎馬部隊が描かれている。 色は儀式モンスターと同様の青い色をしているが、儀式に必要な魔法カードや効果などの説明は無く、絵の説明が書かれているだけであった。 明らかに説明が不十分であり、十代はデュエルに使用する物ではないとすぐに理解できた。 ――ふと、そこで十代に影が差し、十代はカードから顔を上げた。 そこには、明らかにカードの人物と同じ青年が立っており、十代を静かに見下ろしていた。 “サーヴァント”というものは聖杯から与えられた知識で知っている。 どうやらその青年は“バーサーカー”、つまり狂化している英霊で、その面持ちからは深い後悔と執念が感じられる。 「お前が、俺のサーヴァントなのか?」 「………………」 バーサーカーは十代の問いかけに答えることはなく、ただただその場に立ち尽くしている。 そのオッドアイの瞳は狂化しているからか元からなのか、その者が覇王だと言うことを物語っていた。 十代はその姿に否応なく過去の自分を思い出してしまう。 十代は多くのデュエリストに助けられ、今の自分がある事を理解している。 マスターとして繋がりができた今、彼の心を救うのは自分の使命かもしれない、と決意する。 「バーサーカー、お前のワクワクは、俺が取り戻してやるぜ!」 「………………」 十代の熱い思いを伝えられても、バーサーカーには反応する術がない。 しかし、十代にはバーサーカーの瞳が、少し揺れたような気がした。 「よーしっ! そうと決まれば早速行動するのみ!」 『これからどうするかはもう決めたのか?』 「ああ! きっと楽しいデュエルを見れば、バーサーカーだってワクワクするはずだ! この街で片っ端からデュエルしまくってやるぜ!」 この世界にデュエリスト、それどころかデュエルモンスターズ自体あるのかは定かではないが、十代は猛烈にデュエル魂を燃やしていた。 今までだって精霊たちが自分の気持ちに答えてくれたように、サーヴァントだって答えてくれるはずだと信じて。 【出展】魔法少女リリカルなのはViVid 【CLASS】バーサーカー 【真名】クラウス・G・S・イングヴァルト 【属性】中立・狂 【ステータス】 筋力A+ 耐久C+ 敏捷B 魔力B 幸運C 宝具A 【クラス別スキル】 狂化:B 理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。 彼の思考は「守ること」と「強くなること」以外が薄れている。 【保有スキル】 カイザーアーツ:A+++ 『覇王流』の武術をどれだけ極めたかを表す。 覇王流の始祖であるキャスターは、原点にして頂点である。 守護の執念:A 守る対象(初期はマスター、オリヴィエのみ)が死が免れない選択、及び自己犠牲を行おうとした時、対象を攻撃してでも死から遠ざける。 守る対象が自身よりも戦闘能力が高い場合、一時的に対象の戦闘能力を上回る。 覇王:A 生前は覇王として君臨した者。 国王としてのカリスマや、戦闘続行、軍略等の戦争に長けた能力を保持する。 【宝具】 『終焉遠き戦場の王(オーバーロード・フォン・シュトゥラ)』 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大補足:500人 古代ベルカ戦争で”覇王”と呼ばれるまでの偉業を成し遂げた英雄譚の具現。 バーサーカーの中ではまだ古代ベルカ戦争はまだ終わっておらず、同じく戦争半ばに倒れたシュトゥラ王国の死者を出現させる。 その中には覇王の相棒である”ライゼ”を筆頭に、シュトゥラ王国では優秀な兵士とされていた雪原豹も現れる。 【weapon】 武装形態:古代ベルカの魔法によるバリアジャケット。 イングヴァルトの大剣:綺羅びやかな装飾が施された大剣。覇王流の本領は徒手空拳なのであまり使用しない。 【人物背景】 覇王と呼ばれるまでの力を持った英雄であり、古代ベルカに存在した「シュトゥラ王国」の国王。 元は優しく、まっすぐで情熱溢れる好青年だったが、敬愛する『聖王オリヴィエ』が戦争終結の為に命を落としてから変わってしまった。 まだ彼が王子であった頃、『聖王のゆりかご』という最終兵器で戦争終結を図った当時の王国は生体コアにオリヴィエを選び、オリヴィエもそれを承諾してしまう。 オリヴィエを力づくで止めようとした彼は、まだオリヴィエよりも弱く、彼女に負けて『聖王のゆりかご』の発動を止めることができなかった。 しかし、それでも戦争は終わらず、オリヴィエを止められなかった後悔から「守るための強さ」を求めて死に物狂いで戦場を駆け巡り、覇王と呼ばれるようになった。 結局彼も戦争が集結する前にその生を終え、今でも戦争が終わったことを知らないままでいる。 【サーヴァントとしての願い】 オリヴィエを守る。 【基本戦術、方針、運用法】 意思の疎通が取れず、「守ること」が念頭にあるため守護対象から遠く離れることはない。 そのカリスマや軍略も狂化した彼では意味をなさず、宝具使用時のシュトゥラ軍にのみ発揮される。 守護対象が増えると、力づくでも自分の守れる範囲に置こうとする為、注意が必要。 令呪や命令だけでなく、彼の価値観でも守る対象は増えるため、青セイバー等のオリヴィエとよく似た人物とは同盟を組まない限り敵と団体行動を取ることになりかねない。 【出展】 遊戯王GX 【マスター】 遊城十代(withユベル) 【参戦方法】 パラドックスが持っていた「白紙のカード」をファラオがどこからか拾ってきた、それは『白紙のトランプ』が変化した物である。 【人物背景】 極めて陽気で前向きな性格の持ち主で、純粋にデュエルを楽しむ事のできる生粋のデュエリスト。 かつてデュエル・アカデミアに在籍していた時に様々な事件に遭遇し、挫折と復活を繰り返す。 その過程で十二次元宇宙の様々な異世界を体験しており、ネオスペーシアン等多くの仲間を得た。 幼い頃からカードに宿る精霊の姿を見ることができ、それは前世が「破滅の光から宇宙を守るため覇王の力を持つ救世主」として生まれた王子だったからである。 そのせいで一度、心の闇の飲まれ「覇王」として異世界に君臨したが、仲間とのデュエルによって闇を打ち消すことができた。 また、後述するユベルと死闘の末魂を超融合し、共に破滅の光と戦うことを誓う。 世界の真実・もう一つの世界、そして世界の闇である『ダークネス』と決闘し、虚無の世界と共に討ち果たした。 その後、アカデミアを卒業し、武藤遊戯との本当の卒業デュエルも終えた十代は、精霊と人間を繋ぐ道を探す旅に出た。 一年後、過去にタイムスリップして武藤遊戯・不動遊星とともに、過去の破壊による時空の修正を目論むパラドックスを討ち果たし、元の世界に帰還を果たした。 ユベル 前世で従者にして親友だったユベルという存在は、王子を”守護”する力を得るために醜い竜の姿に自ら改造され、現世においてもカードの精霊として十代のもとに現れた。 異常なまでの十代への愛と執着を持ち、そして十代に否定された事で十二次元宇宙の破壊を目論む。 しかし、十代とのデュエルで十代と魂の超融合を果たし、その思いは報われた。 【weapon】 デュエルディスク:十代がいつも使用しているアカデミーデュエルディスク。なくしても創造出来る。 デッキ:E・HEROのカードを中心とした融合デッキ。こちらも創造できる。 【能力・技能】 カードに宿る精霊を見ることができ、ユベルと超融合したことでカードの実体化も出来るようになった。 ユベルとは魂で繋がっているためいつでもそばにユベルがおり、それによって催眠術などの精神操作が一切効かなくなった。 また、覇王としての力も完全にコントロールすることが出来る。 【マスターとしての願い】 聖杯に願うことはない。バーサーカーの心も、元の次元への帰還も自力で果たすつもり。 【令呪】 左手の甲に覇王の両目とユベルの第三の目にような令呪がある。 正確には丸2つと、その上に千年パズルの様な目玉が縦に描かれている。 【方針】 元の次元への帰還方法を探りながら、バーサーカーとの理解を深める。
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/56.html
フェイト・テスタロッサ&バーサーカー ◆FFa.GfzI16 なまえをよんで。 優しく、呼んで。 わたしのなまえを。 優しく、呼んで。 あの時みたいに。 寂しくても幸せだったあの時みたいに、 わたしが居ないあの時みたいに。 わたしが知らない幸福を。 わたしに。 お月様のように。 わたしを、やさしく。 ――――お母さん。 ◆ ◆ ◆ フェイト・テスタロッサ。 母であるプレシア・テスタロッサの命によって、聖杯戦争に参加をした。 プレシア・テスタロッサが求める万能願望機『聖杯』。 あるいは、この世の全てを記された自動書機『ムーンセル・オートマトン』。 それを手に入れるために、フェイト・テスタロッサは聖杯戦争へと送り込まれたのだ。 優秀な魔術師であり、すなわち優秀なハッカーでもあるプレシアが行ったこと。 それは、本来ムーンセルへと一任するサーヴァントの『部分的選択』。 プレシアはムーンセルにアクセスし、一定の条件下に当てはまる英霊を選択し、書き換えた。 クラスはバーサーカー。 しかし、一定の条件下によってはその魔力消費を抑えられるスキルを持つもの。 そこに本来ならば狂化適性の低い英霊に狂化:Aを付け加える。 「……」 そして、現れたサーヴァントが目の前の銀紫のバーサーカーだ。 胸は平坦だが、身体のラインはひと目で女性とわかる。 幻想的な銀紫の髪は腿に届くほどであり、身にまとった白と薄い青の衣装はドレスかと思うような優雅さだった。。 ドレスのようなそれは、しかし、バーサーカーの正真正銘の戦闘時のスタイルである。 目つきこそ鋭かったが、まるで舞踏会から抜け出てきたようなサーヴァントにフェイトは困惑した。 しかし、母の指令通り、なれないゴーレムの使役によってバーサーカーの動きを判別することにした。 目の前に迫るゴーレムに、バーサーカーは反応をしなかった。 目前まで近づいて、ようやく脚が動いた。 瞬間だった。 フェイトの身体に巨大な負荷が襲いかかる。 不意を疲れた負荷に思わず片膝をつくが、フェイトはその閃光から目を逸らさなかった。 銀紫のバーサーカーは立ちぼうけたままだ。 しかし、ゴーレムはすでに行動を止めた。 ゴーレムは、ちょうど腹部の辺りで真っ二つに切り裂かれていた。 フェイトは、一瞬ではあるが、それを確かに視認した。 バーサーカーは攻撃を行った。 中段回し蹴り。 それだけでゴーレムの上半身は吹き飛び、バーサーカーは何事もないようにただ立ち続けた。 「……」 銀紫のバーサーカーは徒手空拳、刃物は持たない。 床に転がるのは、子供のおもちゃのように上半身と刃物が切り離されたゴーレム。 まるで刃物のような、いや、刃物以上の鋭さだった。 これはフェイトの『鋭く素早く動かす』という得意な魔力運用の影響もあるのかもしれない。 「……私程度のゴーレムが相手じゃ、速い、ってことしかわからないわね」 フェイトの漏らした言葉にバーサーカーは一切の反応を示さない。 ただ、月のような妖しげな瞳をフェイトに向けるだけだった。 彼女は狂っており、彼女の瞳は月光めいた銀紫の光を放つのみだ。 そこに理知的な色は存在しなかった。 狂気に染まり、見つめ合えば相手をも深淵に引きずり込む。 人々が無意識の内に恐れる月の光のような、そんな瞳だった。 「変わりなさい、バーサーカー」 バーサーカーは応えず、しかし、その姿を変えた。 衣装は光の中に溶けこんでいき、目の前に現れたのは銀紫のバーサーカーによく似た普通のハイティーンの少女だった。 女子生徒の制服に身を包み、腰元までの長い髪を揺るがし、英雄という言葉とは程遠いほそいほそい身体。 眼鏡の奥にある瞳は月の光そのものの狂気だけが感じ取れる。 フェイトは右手に持った木杭でトントンと地面を叩く。 意味は無い、思考をまとめているだけだ。 目の前のバーサーカーのメリットとデメリット。 まず、デメリット。 ここでアーチャークラスのサーヴァントによる狙撃にでも遭えば死んで余りあるほどに弱い。 恐らく、フェイトが殺そうと思えば、十分に殺せる。 しかし、しかしだ。 メリット――――彼女の宝具とスキルはそれを補って余りあるほどに強い。 常人のまま英霊となった彼女は、バーサーカークラス特有の維持に必要とする膨大な魔力消費量も通常のそれと値しない。 そうだ、彼女の力のメリットは『スイッチ』なのだ。 膨大な力を別のものに閉じ込めている、と言い換えても良い。 強制的に引きずり出される魔力の奔流。 それをどう制御するか、どのタイミングで解放するか。 考える必要がある。 最低限の使用で、基本戦術はフェイトがマスターを直接狙うものでも良い。 「バーサーカー」 「……」 バーサーカーは顔を上げる。 声への反応は出来、パスを通じての命令には従う。 理性はなくとも『待て』と『行け』は理解できているようだ。 作戦に組み込むことは問題ないということだろう。 ようは、目の前のバーサーカーはただの武器なのだ。 「……」 「……」 フェイトが再び黙り込んで思考にふけこむ中で、バーサーカーは欠けた月を優しく握っていた。 三日月のような形をした宝石だ。 それは初めから三日月であったのではなく、破損した結果、三日月となったものだ。 その宝石の名は『こころの種』と呼ばれている。 「勝つ……必ず」 「……」 彼女の真名は月影ゆり、あるいは、キュアムーンライト。 世界を救ったプリキュアの一人。 理知的な瞳は狂気に染められている。 少なかった口数は強制的に閉じられている。 かつて、悲しみを大地を踏みしめる力に変え、拳には愛だけを込めると誓った。 その誓いも、身勝手な狂気に塗りつぶされていた。 フェイトは気づいていない。 バーサーカーの狂気の奥、本能とでも呼ぶべき『月影ゆり』の根底。 その根っこが、フェイトの声を聞くたびに揺らいでいるのを。 よく似た声。 自らを怒りから止めた声。 言ってはいけないと思っていたことも、言ってみせた声。 その動揺を、バーサーカーは声に出すことは出来ない。 フェイトは気づくはずもない。 ◆ ただ、すべてを知る月だけが二人を見ていた。 ◆ ◆ ◆ ◆ ――――お父さん。 コツ、コツ、と。 箸が椀に当たる際に生まれる小さな音だけが響く食卓。 二人だけの食卓。 なのに、食事は三人分用意されていた。 怯えた子供のように、母を見る。 母は何も言わず、ただ箸を動かしている。 すっかり冷め切った食事が、ただ、ただ。 「お母さん」 口にする言葉。 「なぁに、ゆりちゃん」 反応する母。 しかし、次の言葉が出てこない。 言わなければいけない。 父は死んだのだ、戻ってこないのだ。 もう、その食事が手を付けられることは永遠にないのだ。 母は、真実を知らない。 知ったらどうなる。 わからない。 母は強いが、弱い。 強いから、父のことを忘れることなどない。 弱いから、父のことを忘れることが出来ない。 なんと言えば良い。 地球から離れて行われた出来事を、自らの知る真実を。 「……なんでもない、美味しいわ」 「そう、良かった」 今日も、二人分の食事だけが終わった。 花に溢れた澄み渡る世界の光が、窪んだ月影の家に静かに差し込んでいた。 【クラス】 バーサーカー 【真名】 月影ゆり@ハートキャッチプリキュア! 【パラメーター】 筋力E(A) 耐久E(B) 敏捷E(A++) 魔力E(B+) 幸運E(D) 宝具A ※()内は狂化スキルと宝具を同時に発動させた場合のステータス 【属性】 秩序・狂 【クラススキル】 狂化:A バーサーカーのクラス特性。 全パラメータを1ランク上昇させ、筋力と敏捷をさらに1ランクアップさせている。 代わりに言語能力と理性の全てを喪失している。 本来ならば、所持はしているものの無きに等しいクラス適正であった。 だが、プレシア・テスタロッサによるハッキングによって書き換えられたために高ランクの狂化スキルを所持している。 【保有スキル】 直感:B 宝具使用時のみ、戦闘時、常に最適の行動を取る。 精霊の加護:- 精霊からの祝福によって、危機的な局面において優先的に幸運を呼び寄せる事ができる能力。 かつてはRank B相当のそれを所持していたが、今となっては永遠に失われている。 伝説の戦士:A 宝具使用時のみ、戦闘への知識の有無に関係なくあらゆる戦闘技術を無意識に扱うことが出来るスキル。 光の祝福によって対魔力に酷似した力も持ち、少なくとも現代の平均的な魔術師では傷をつけることも出来ない。 【宝具】 『月光に冴える一輪の花(キュアムーンライト)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人 人類の根源であり地球そのものである『こころの大樹』より授かった、人間としての存在を残したまま守護者へと至る宝具。 地球を砂漠化させるために現れた外宇宙からの侵略者『砂漠の使徒』からの防衛手段として生み出された。 そのため、霊長の抑止力というよりも星の抑止力である。 本人の意志に関係なく、常に『最適の攻撃手段』と『最適の防御手段』をダウンロードし続ける。 【weapon】 徒手空拳における格闘の他に、エネルギー波のようなものを放出することが出来る。 エネルギー波は単純に炸裂させることや、薄く伸ばした円盤によって相手の攻撃を防ぐ反射衛星のような使い方も出来る。 また、白く輝くマントによって飛行することも可能。 【人物背景】 『こころの大樹』によって宇宙からの侵略者『砂漠の使徒』と戦う伝説の戦士『プリキュア』に選ばれた少女。 平凡な家庭に一人娘として生まれ育ったが、十四歳の時に父が失踪した。 そして、失踪と同時にプリキュアに選ばれ、以来三年間、パートナーの妖精とともに砂漠の使徒と戦い続けていた。 自分以外の人間に同じ重責を負わせたくない、という理由で仲間を作らなかったが、三年目に敵に敗北。 その際にパートナーの妖精は戦死した。 なお、失踪した父は絶望で生まれた隙を敵に漬け込まれ、操られ、殺された。 その際に怒りと憎しみで我を失った程度の狂化適正。 【サーヴァントとしての願い】 ハッキングによって不正規な方法での召喚であるため、不明。 【基本戦術、方針、運用法】 宝具とスキルによって強化されたステータスを活かした白兵戦。 【マスター】 フェイト・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは 【参加方法】 プレシア・テスタロッサによって舞台を整えた状態で参加させられる。 【マスターとしての願い】 プレシアのもとへ聖杯を持ち帰る。 【weapon】 インテリジェントデバイス『バルディッシュ』 フェイトの持つ外部演算装置。 人工知能を有しており、術式の自動起動や詠唱の省略など様々な補正を執り行う。 常時は宝石のような形のスタンバイ・フォームだが、起動させることで様々なフォームに変化させることが出来る。 【能力・技能】 捕縛魔法や防御魔法など、様々な魔法を扱うことができる。 また、本人の得意とする魔力の扱い方は『速く動く・動かすこと』と『鋭く研ぎ澄ますこと』である。 【人物背景】 娘を失くしたことによって気を違ったプレシア・テスタロッサが生み出したアリシア・テスタロッサのクローン。 アリシアには受け継がれなかったプレシアの魔法への才能をふんだんに受け継いでおり、優秀な魔法使いである。 しかし、そのアリシア・テスタロッサと決定的に違う部分があったからか、プレシアからは酷い扱いを受けている。 フェイト自身は母であるプレシアに愛されるため、プレシアの命にただ従っている。 ジュエルシードと呼ばれるアイテムを収集していた時、高町なのはと出会い、彼女の運命は大きく変わった。 【方針】 優勝狙い、取れる手段は全部取る。
https://w.atwiki.jp/tokyograil/pages/155.html
工藤俊作&バーサーカー ◆CKro7V0jEc 攘夷戦争時代──。 その戦場には、「白夜叉」と呼ばれた、伝説の闘士がいた。 まさしく鬼のように強かったその男は、敵にも味方にも恐れられていたと言われている。 実際に戦争に参加していた期間はごく僅かでありながら、戦後も伝説として語り継がれたのは、その強さだけではなく、その外見の所為でもあった。 着衣が、真っ白なのである。 白に身を包む事に拘りがあるのか、戦場で白の召し物を羽織っており、またその頭部が全て銀髪であった。これが生まれた頃から銀髪であったのか、それとも染めたものなのか、若くして脱色してしまったのかはわからない。 敵軍からは当然目立っていたし、特に、夜戦においては恰好の的であったはずだ。これが雪原での戦いならばまだしも、雪原で戦う機会などない。 更に言えば、斬れば斬るほどにその白は赤黒く汚れていくので、毎度戦いの度に白を纏い続ける理由は誰にも謎であっただろう。 どうしてそこまでその色に拘るのかもわからなかったが、考えてみれば、彼には、拘りなどなかったのかもしれない。 ただ彼のずぼらな性格が、適当に選んだ服が偶然白だけだったのかもしれないし、白を派手な色彩と捉えていなかったのかもしれない。 明くる日も明くる日も、その男は、癖のついた銀髪を血で濡らしながら、戦場で敵を斬り殺し続けていた。 天人の敵兵の血を被りながらも、男は仲間と共に屍の上を駆けるのである。 時折、斃れているのが自軍の屍であった事もあったが、それもまた踏まねばならぬ時はあった。 それでも、刀が折れるまで──いや、仮に折れたとしても、命ある限り、白夜叉は魂で敵を倒し続けるつもりであった。 それが彼の、「その時」の生き様であった。 ある恩師を助ける為に。 切腹か、足掻くかという窮地を味わった事もある。 仲間か、師かのいずれかの命を選択せねばならなかった事もある。 戦場は彼に幾つもの選択を提示してくる。普通の人生以上に重い選択をいくつも問いかけ続ける。 彼は常に自分が正しいと思った方を迷わずに選び続けた。 その結果、男は戦いの終わりとともに、どこかへと姿を消すという道を選んだのである……。 それがやはり、その男が「伝説」になった最大の理由であった。 その後の足取りを知る者がなくなり、話には尾鰭が付いて回っていく。 名を、坂田銀時。 この名はほとんど知られていない。 ここからの事実もまた、ほとんど知る者はいない。 後の世、銀時は、かぶき町で新しい仲間とともに万屋として生きていたと言われる。 その頃の彼は、ただのぐうたらな貧乏人だ。 血なまぐさい剣は木刀に持ち替え、敵が恐れたあの狂気の瞳は死んだ魚の目になっていた。 しかし、剣術の腕と経験、そしてその魂は尚も、彼の中に残され続けていた。 戦争を終え、万屋として過ごしているはずの男は、その後もまた何度となく戦いに巻き込まれる事になる。 それは、週刊少年ジャンプで『銀魂』を呼んだ事のある人間ならば知っている話だろう。 かつての戦争の面影や、どうしようもない人の情に触れながら──。 その日も──。 彼は、あろう事か、この話の読者こそが読むべき週刊少年ジャンプを読んでいた。 銀時はジャンプの愛読者なのである。白夜叉がジャンプを購読していた事を知る者は後の世には少ない。 尚、その時、銀時がどんな場所にいたのかは定かではない。 少なくとも、ジャンプをだらけて読めるくつろいだ空間であり、殺伐とした状況ではない事は確かである。 特別な出来事は、その瞬間まではなかった。 しかし、その日、特別な瞬間がその時、その日に来たのは事実だった。 光、である。 彼はその時、あまりに唐突に自分の真上に差しこんだ眩い光に、別段驚く事はなかった。 ジャンプを読んでいたからだろうか。 ジャンプを読んでいる真っ最中の人間にとって、頭上から唐突にさしてくる光は大した事象ではない。 あるいは、その光自体が、どこか温かく心地よい光を発し、自然と銀時はそれを受け入れる事ができていたのかもしれない。 今となってはどちらなのかわからない。 『俺を、呼んでいるのか……』 太陽でも月でもなく、電灯でも小火でもない。 それは、視える物でありながら、聞こえる物でもあったような気がする。 誰かが呼んでいる声のようにも感じられた。 『どうして……今更俺を呼ぶのかねぇ……』 これが、いつの時かはわからない。 坂田銀時が生きている時か、死んだ後の話なのか。若々しい時なのか、老いた後なのか。 少なくとも、白夜叉として戦った過去のある男を欲しているのは確かである。 その他の情報として、最低限に得られるのは「彼がジャンプを読んでいた事」だけであった。 それは、歴戦の勇士・「英霊」と認められたから起こった事である。 戦場中に、敵味方問わず知られ、後の世でも何度も事件を解決してきた男である。 認められる条件は出揃っていた。 『聖杯……戦争……か……』 その光が自分をどこに導くのか、彼はその時に悟った。 そう、これは自分を、ここではないどこかへ導こうとしているのだ──。 導き手からは感情が見て取れない。 ただ、自分が導かれる場所に、果たしてどんなものが待ち受けているのかは、わかっている。 白く、黄色く、暖かく、どこか冷徹な光が銀時をまた新しい戦争へと。 自分の身体が、全盛期の己の姿へと変わっていく感覚。 しかし、戦いと仲間とがくれた経験だけは、脳裏に留めながら。 聖杯戦争──。 英雄たちの霊を集わせ、魔術師と英霊たちが手を組み、聖杯を狙う戦争に──。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「──────問おう……お前がこの俺のマスターか」 ……新宿、歌舞伎町。 天人たちが現れなかった、彼らとは別の世界のその場で、坂田銀時は、英霊として再臨する事になった。 もはや、その町には銀時が愛したかぶき町の面影はない。 しかし、あそこと似て、やはりここも悪徳の栄える新宿歌舞伎町であるという事も、既によく知っていた。 サーヴァントは召喚されたその瞬間から、その時代の常識を得る事ができる。 そのシステムにより、銀時は聖杯戦争の存在を前から知っていたかのように感じる事ができたし、自分のクラスや宝具も何もかも頭に入っている。 正確に全てを把握しているわけではないが、少なくとも、「サーヴァント」として振る舞う事は難なく可能である。 「……」 英霊・坂田銀時は己が『バーサーカー』のクラスである。──よりにもよって。 幾つもあるクラスの中で、唯一その人格を捧げなければならないクラスである。 誰にとっても癪なクラスであろう。しかし、サーヴァントとして召喚された以上はやむを得ない事でもあった。 マスターの顔を伺う。 このマスターが、はたして、銀時を『道具』として扱う覚悟のできる人間であったら、実に不味い。 銀時にとって、面白くない展開になる事は間違いないであろう。 (こいつは……) マスターの特徴を順に挙げて見よう。 少なくとも顔立ちはアジア人のそれだ。おそらくは日本人。 歌舞伎町らしい黒服だが中身は赤いシャツでどこかコミカルでおかしみがある。 大きなサングラス。 アフロヘアーに近い天然パーマは気が合いそうである。 頭には中折れ帽子を乗っけている。 銀時でさえ少し見上げるほどの長身。 頬はこけていてやせ形。 傍らに置いているのは愛車のベスパ。 一言で言えば、ダンディズムの化身だ。 ……あれっ、これテレビで見た事ある。 (優作じゃねェかァァァァァァァァァッッ!!!) どう見てもそれは、日本の名優・松田優作なのである。 よくいる出来の悪いコスプレでは再現しきれない圧倒的なオーラがそこにはあった。 そのオーラは、最早、ここに銀時を導いたあの光よりも遥かに鋭く大きい。銀時でさえも目を奪われる。 成人男性である銀時が見下ろされる痩身は、およそ他に再現できる物はいない。 誰がやってもこれ以上にならなかったあの恰好が、この世で最も似合う人物なのである。 松田優作、というより、その『探偵物語』における主人公・工藤俊作であった。 俊作は、もはや優作の代名詞ともいえるあの奇抜な服装の私立探偵である。 まさか、聖杯戦争の自分のマスターが優作だとは銀時も思わなかっただろう。 (レジェンドじゃねえか! 何が『問おう、お前がマスターか』だよ! 俺がそんな事言える相手じゃねェじゃん!! まるっきり俺の元ネタじゃねえかっ!! 折角だからカッコつけようと思ったら、相手が優作とか予想外だよ!!) 銀時は言い直す事を決める。 先ほどより少し声を高く、喉より上で声を出すような感じで。 今からでも間に合うはずだ。 当の工藤は全く無言であるが、もしかすれば機嫌を損ねるところまでは行っていないかもしれない。 ここは、もう少しゴマを擦って……。 「あ、あの……すみません。あなたが私のマスターですか。わたくし、坂田銀時と申しまして……ええ……バーサーカーをやっております」 「何、急にへりくだってんだよ」 「えっ、いや、すみません。……あの、良ければサインもらえないかなーと思うんですけど」 どこから出したのか、ペンと色紙を用意して言う銀時であった。 サーヴァントからサインを依頼されても、全く動じる事なく、快くそれを受け取る優作、もとい工藤。 「松田優作と工藤俊作、どっちがいいの」 「あっ、じゃあどっちもで」 いつ練習したのか、さらさらと書き終えた後で俊作がようやく本題に入った。 「で、聖杯戦争でしょコレ。バーサーカー使ってなんか敵倒して願い叶えるんでしょ」 「そうですね。いや、でも、マジで俺優作さんのファンなんで。ええ、できればこのままもっと話したいなぁって……狂化とかはナシに──」 「優作って言うなよ。そろそろシリアスモードに切り替えないとまたスタッフ一同、大の大人がそろいもそろって局のお偉いさん相手に頭下げに行く事になっちまうだろ」 (────やっぱりこいつ本物だァァァァァァッ!!!!) すらすらと出てくる長文のアドリブ。普通なら舌を噛んでもおかしくないほど長い台詞がすらすらと頭に回ってくる。 まさに、銀時が知っている松田優作の『探偵物語』(テレビドラマのやつ)そのままである。 「あ。でも、マジで、狂化とかだけはやめてもらえます? ■■■■■しか喋れなくなったらそれもう銀さんキャラ死んじゃうんで。 一応主人公なんで。主人公が■■■■■しか喋れなくなったらいくら連載が十年好調でも五週で打ち切りになりかねないんで。もうシリアス一辺倒で原作終わる直前くらいまで進んでるからホントに」 「下ネタ言いまくってると思えば変わらねえよ。ホラ、■■■!! ■■■!! ■■■!!」 「それ狂化じゃなくて、編集のささやかな配慮じゃねェかっ!! どっちにしろ■■■でページが埋まったら漫画としてやっていけねえよ! 今の原作それどころじゃないし!!」 銀時が言うのも今更であるような気がするが、キャラクター人気が認められて長期連載されていた以上、銀時が狂化したらあらゆる問題が起こりかねない。 俊作のペースには銀時も狂わされているようだ。 「……まあ、あれだな、ここで会ったのも何かの縁だと思ってさ。とりあえず、ホラ、そこにトルコ(※トルコ風呂。ソープの事)があるし、すっきりしてからこれからの事を考えようじゃないの」 「だから、こっちは少年誌なんだからそういうの駄目だって! ねえ、ちょっとォッ!?」 【クラス】 バーサーカー 【真名】 白夜叉(坂田銀時)@銀魂 【パラメーター】 筋力C 耐久D 敏捷C 魔力E 幸運A 宝具B 【属性】 混沌・中立 【クラススキル】 狂化:B 理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。身体能力を強化するが、理性や技術・思考能力・言語機能を失う。また、現界のための魔力を大量に消費するようになる。 【保有スキル】 戦闘続行:A 名称通り戦闘を続行する為の能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。 往生際の悪さで立ち回る事ができる。 無窮の武練:A+ ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。 心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。 糖尿病:C 若いうちはなりたくない病気の一つ。 騎乗:G 原チャリに乗る事ができるレベルの騎乗スキル。 【宝具】 『銀魂』 ランク:B 種別:対人 レンジ:∞ 最大補足:∞ バーサーカーが持つ侍の魂。たとえ狂化しても失われず、折れない魂の根っこ。 仲間や人情を愛する心であり、決して失われずに自分の大切な何かを守り続ける。 『妖刀星砕』 ランク:D 種別:対人 レンジ:1 最大捕捉:1~5 攘夷戦争より後の時代にバーサーカーが仕様していた剣。 洞爺湖の仙人によって託された刀だと言われ、戦艦や巨大ロボットを前にしても、時として両断する凄まじい強度の木刀である。 あらゆる化け物じみた強敵もこの刀一本で戦っており、一説によれば辺境の星にある金剛樹で作られたとされる。 【Wepon】 白夜叉としての衣装(木刀ではない普通の刀含む) 【人物背景】 攘夷戦争で活躍した伝説の闘士。 詳しくはwikipedia「坂田銀時」の項目へ。 【願い】 不明。 【マスター】 工藤俊作@探偵物語 【マスターとしての願い】 不明。 【能力・技能】 探偵としての調査能力。ハードボイルド。 体力あり。知力微妙。愛車ベスパに乗って事件を解決する。 拳銃を撃つ事ができるのは、やはりサンフランシスコで刑事をやっていた過去からか。でも外国人相手に適当な英語を話す場面も……。 施錠されているドアを易々と外し、手錠をかけられても素手で外すことが出来る。 コーヒーメーカーでコーヒーを淹れている様子が見られるが、オープニングでは不味くて吹きだしている。 【人物背景】 名優・松田優作が演じた日本を代表するハードボイルド探偵である。 東京都千代田区平河町に工藤探偵事務所を構える私立探偵。ユーモアと自由を愛する男。元サンフランシスコ刑事。 「コーヒーに砂糖とミルクは入れない主義」、「午前中と日曜日は仕事をしない主義」、「職業蔑視はしない主義」、「手相は見ない主義」、「相手にかかわらず約束は守る主義」「家庭のトラブルは扱わない」など多くの主義を持つ。 次々とアドリブで設定が増やされていくものの、だいたいwikipediaに書いてあるのでwikipedia参照。 普段はコミカルで情けない探偵であるが、時折カッコよく決める。 最終回、急にシリアスな話をはじめ、彼の仲間が次々と殺され、その復讐を果たした後、彼を逆恨みしたレジ店員にナイフで刺される。 生きているのか、死んでいるのか……。最後に街を歩く彼の姿が映されるが、傘をよく見ると場面によって色が変わっており、ラストシーンの解釈は見た人間によって異なる。 毎回トルコ(ソープランドの事)に行ってトルコ嬢と事件に関して話したり、なんやかんやで警察に疑われて捕まったりするのがお約束。 次回予告では、ほとんど話の内容に関係ない予告をダラダラ話す。メタ発言も珍しくない。 【方針】 トルコ(ソープ)に行く。
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/10769.html
FS/S34-082 カード名:圧倒的な暴力 バーサーカー カテゴリ:キャラ 色:青 レベル:1 コスト:2 トリガー:0 パワー:9500 ソウル:2 特徴:《サーヴァント》?・《武器》? 【自】 バトル中のこのカードが【リバース】した時、あなたは自分の山札の上から1枚を、クロック置場に置き、このカードを【レスト】する。 ■■■■■―――! レアリティ:U illust.
https://w.atwiki.jp/itan_seihaisensou/pages/231.html
キャラシート(ボス用) 【CLASS】グランドバーサーカー 【真名】水瀬 妖夢 -Minase Youmu- 【マスター】 姫路蜉蝣 【性別】女 【性格】 底抜けに明るい性格だが、空気が読めない上に自惚れの強いアホの子。しかし、いざという時は肝が据わっている。 普段は頼りないのだが、土壇場での力は半端で無い。その決断力や判断力には目を見張るものがある。 【出典】 ゆっくり妖夢と本当はこわいクトゥルフ神話 (東方project) ↑出典作品、ゆっくり妖夢と(ryでの出典です 【属性】秩序/善 【ステータス】 筋力 E- 5 耐久 B 40 敏捷 E- 5 魔力 A+ 75 幸運 E+ 15 宝具 EX 100 合計 240 【クラス別スキル】 《狂化》A 全ステータスが2ランクずつ上がる。 ただし、マスターの制御すら不可となる。 妖夢による故意での発動、あるいは強いショックが起こった場合は強制的発動する。 妖夢の場合、目が紫色に変化する。 【保有スキル】 《正気の狂気》A 狂化において自我を保つ。 《狂化》のランク(A)をこのスキルが下回れば下回るほどその効果は薄れ、1ランクごとに狂化してから30分は正気でなくなる。 《防御呪文》A++ 防御の呪文。自身の正気を削って使用されるため、あまり多用は出来ない。 重ねがけによるパワーアップは無効。物体に対しても防御呪文は使用出来る。他人に対してかけるのも同様。 発動後、呪文成功2/失敗4のダイスを振る。 成功の場合は防御され、失敗の場合は通常ダイスへと移行する。 この魔術を1日の中で三回以上使うと、自動的に狂化に転移する。 1日の中で五回以上使うと、自動的に『白い粉の白き怪物』化してしまう。 《トリックスター》B 近接戦闘において、自身の回避が成功した場合敵にダメージを与える。 ダイスは重症5/回避1となる。 ただし、相手が瀕死の場合は例外としてこのスキルは発動しない。 《魔力探知》C サーヴァントの反応を広範囲において探知する。 マスターの反応は近距離で無いといけない。また、サーヴァントのクラスはわからない。 《虚言》A+ 嘘をあたかも本当のように聞かせる。 嘘を見抜くスキルが無い限り、基本見破るのは不可能である。何か確かな根拠が無い限り。 ただしこれは口頭での嘘に限り、書き置きなどでは効果を有さない。 【宝具】 『白い粉の白き怪物(ハント・プレデーション・パーソン)』 ランク EX/種別 対人(自身)宝具/最大補足 1人 ▼ バーサーカーとしての能力を異常なほど上げる宝具。 故意、防御呪文の重ねがけ、または強いショックにより強制的に発動される。 この宝具が発動されると同時に、クラス別スキルの"狂化"も強制的に引き起こされる。 筋力、耐久、俊敏、魔力がこの宝具の効果として4ランク上がる。 そして、代償として幸運がE-となる。 つまり、スキルの効果と併用して、筋力、耐久、俊敏、魔力、宝具がEX、幸運はE-というステータスに変化する。…いや、ステータスにないだけで、実質は幸運はE-をも下回る。 この宝具の最も厄介なところは、『誰であろうと殺す、見境が一切無い』ところである。 以前はこの宝具を発動したときに特殊ダイスを振り、正気、狂気或いは完全狂気を決める事になっていたが、蜉蝣の改竄魔術によって100%正気を保てるようになっている。 攻撃ダイスも変化し、クリティカル1/重症4/回避1となる。 時間が経てば経つほどその狂気は確かなものとなっていき、クリティカルが1つずつ増えていく。 一回目の攻撃はクリティカル1/重症4/回避1だが、二回目以降はクリティカル2/重症3/回避1…などという風に増加していき、最終的にはクリティカル5/回避1になる。これ以上クリティカルが増える事はない。 彼女は回避をしない。この宝具が発動した時点で妖夢は決してどんな攻撃も避けない。 しかし、蜉蝣により強化された事による威圧効果で相手の攻撃が逸れる場合がある為、回避する場合もある。被ダイス時の回避を1つ重傷に、クリティカルがある場合クリティカル2つまでを重傷に変える。 また、死亡してから5分間だけ動くことが可能。ただしそのときにはこの宝具は強制解除される。 この宝具を発動してから1日は何があってもこの状態を解除させられない。 それが強みとなるか弱みとなるかは、その状況によりけりだろう。 この宝具を使った地点で、スキル《正気の狂気》1ランクダウンの効果が施される。以降は絶対に戻らない。 発動時ステータス 筋力 EX 耐久 EX 俊敏 EX 魔力 EX/E- 幸運 E-(以下) 宝具 EX 『饅頭頭の盆踊り(カーニバル・カーニバル)』 ランク A+/種別 対城宝具/最大補足 約一千万 現実世界に"それら"を呼び寄せる。 饅頭頭…俗に言う『ゆっくり』、外見のまま言葉をいえば生首を召喚する。 それらは「ゆっくりしていってね」と棒読みで唱えながら行進していく。外見は様々。外見が重複する場合もある。 それぞれ"筆頭"の饅頭が5体いて、それらは特殊能力と指揮能力を持ち合わせている。それらは常に妖夢の周辺を彷徨いていて、だからが故に常時発動型。 筆頭饅頭の特性は以下の通り。 紅白饅頭…空を飛ぶことが出来る 魔女饅頭…星型弾幕を貼り、敵を攻撃する 吸血鬼饅頭…触れた物質を破壊する。ただし、人体は例外 ⑨饅頭…氷を操る 緑饅頭…風・雨を操る 饅頭達は敵を発見すると即座に増幅、波のようにして相手に雪崩れ込み、敵を攻撃する。 妖夢が指示するか筆頭が全員死なない限り、この饅頭は増幅を止めない。 この宝具を破壊しようとするには、特殊ダイスを用いる。 発動中は妖夢の回避が1増える。 その回避を使用するごとに、1代の筆頭が破壊される。 ただし、筆頭が5体いるため、1体が破壊されても5体破壊するまでは発動し続ける。 【詳細】 生前、妖夢含めた4人組で巨大マフィア会社を滅ぼしたという経歴を持つ。婦警、私立探偵、詐欺師の犯罪者、そして女子高生という驚異の組み合わせで彼女たちは三合会(トライアド)というマフィア組織を壊滅させた。その事柄は伝説であり、中国の歴史に深く刻まれ、三合会に犠牲になった者達から崇められる存在となった。 当時の、女子高生こと水瀬妖夢はある事件を皮切りに3人と出会う。 妖夢は謎の魔術師に誘拐され、《白い粉》を飲まされる。それはこの世には存在しえない物質であり、それは発狂とともに引き起こされる。妖夢の目はピンク色に光り、自我を完全に失う《怪物》に一時的に成り果てるという物だった。 無論それに正気など欠片もなく、本編では仲間すら殺しにかかった。人目もはばからずに、病院内で頭部を丸ごと喰い千切った場面すらあった。 謎の魔術師…名を、『柏崎やらない夫』。彼を倒し、妖夢は徐々に"怪物状態"の制御が出来るようになり、最終的にはそれも使ってマフィアを壊滅させたのである。 彼女は、全盛期であった女子高生の姿で現れる。服装も同じく、制服ではないがごく普通の装いである。 彼女は「英霊」と言われるにはあまりに威厳が無さ過ぎる。 彼女の異常なほどの考えの無さは、本当に異様。 彼女がなんのために聖杯戦争に参加したかなど、通常、判断のつかないことである。 聖杯に、『怪物』からの解放を願う。
https://w.atwiki.jp/dnfduel/pages/39.html
Ver1.80対応しました。 【通常技(非フレンジ中)】 【通常技(フレンジ中)】 【スキル】 【MPスキル】 【覚醒効果 覚醒スキル】 【投げ】 【ガードキャンセル】 【通常技(非フレンジ中)】 ・5A 剣を体の外から内に向かって横に振り抜く。発生8F。 発生は少し遅いが、その代わりリーチは少し長め。 発生判定共に頼りない攻撃だが、非フレンジ状態はこの技に頼らないといけない場面もあるかも。 フレンジを止めようとしてくる相手への置き技として、距離が近い場合は5Bより早い発生で止めれる。 なおストライカー2B等の低姿勢技に潜られるので注意。 ・5A追加 剣を体の内から外に向かって横に振り抜く。 ver1.80でヒット/ガード時jc可能になったが、多分使う機会は殆ど無い。 ・5B 剣を真っ直ぐ突き出す。発生12F。 発生とリーチが優秀な牽制技。見た目通りの判定で通常時の主力として振っていける。 ただし空振りにお仕置きされたり、ストライカー2B等の低姿勢技に潜られたりするので過信は禁物。 主にここから2Bや5Sを入れ込んで、ヒットしていたらコンボに移行、ガードされていたらフレンジが常套手段。 ・2A しゃがみながら足を突き出す。発生6F。 バーサーカー最速の通常技。暴れや差し込みにはこの技で。 ただしリーチはそこまで無いのでスカさないように注意。低姿勢の為アストラの炎などを避けれる。 ・2B しゃがみながら少し前進する回転をしつつ足元を斬り払う。発生16F。 発生は遅めだが驚異の4F低姿勢によりスイフトの5B、ストの6S、アストラの炎、打点が高めのジャンプ攻撃等、色んな技を避けながら攻撃出来る。 その低姿勢を生かした一点読みの置き技として優秀。ただし隙は大きいので多用はしないように。 ・JA 空中で斜め下に向かって後ろ回転蹴り。発生8F。 ジャンプや4Sをコンバージョンでキャンセルして即JAの中段崩しはどの状況でも強い。 起き攻めのフレンジからCVJAと2Aで択るとファジーがほぼ不可能な人類平等2択となるのでとても強い。 リーチが短いので空対空には不向きだが一応めくり判定がある。 発生の速さからくノ一の転移を見てからJAなどに使う。 ・JB 空中で上から下に向かって剣を振り下ろす。発生12F。 発生が遅めのJ攻撃。 横への判定は短く、使用用途としては地上の相手へのめくりや中央で対デカキャラ限定フレンジ中上りJBで崩した後の追撃で使う程度。 【通常技(フレンジ中)】 ・5A(フレンジ中) 剣と逆手に持った血気の剣で前方を2回横に薙ぐ。発生8F。 判定が下にかなり広くなり飛びも落としやくなった上に低姿勢技に潜られなくなった。 ガードさせて驚異の-2しかなく持続も長くて差し替えしを狙いにくい為、飛びさえ気を付けていればガンガン振っていける。 フレンジ中は基本これか5Bをダッシュで先端気味に押し付けると良い。 2HITずつの2段技になった為コンボ中これで相手を拾うとMP回復までの時間が大幅に稼げる。 2段目はガードさせて-4Fなので2段目までガードさせた場合必ず他の攻撃に繋ぐように。 ・5A追加(フレンジ中) 血気の剣で横に薙いだ後、剣を縦に振り下ろす。発生9F。5A分も合わせると発生約19F。 判定が上下にかなり広くなったうえに判定も激強なので、相手の生半可な飛びに滅茶苦茶引っ掛けやすい凄技。 相手が飛び道具を持っていない場合、これをブンブンして当たってたらコンボ、飛ばれたり前転されてもCVでフォローという行動がかなり強力。 ・5B(フレンジ中) 剣を真っ直ぐ突き出した後、血気の剣を上から振り下ろす2段技。1段目の発生12F、2段目は27F。 1段目が横、2段目が上にかなりのリーチを誇る。 殆どのキャラはこれを走りながらブンブン振られるだけで中々手出し出来なくなる。迂闊に飛ぼうものなら2段目がヒットしてフルコンボにける。 ただし、隙自体は結構ある為空振りなどは注意。CVでフォローする準備をしよう。 また、1段目は非フレンジ中と同じく上下に判定が薄い為、スラで潜られたり2段目を振る前に上から攻撃される場合がある点に注意。 ガードさせて-8Fなのでここで止める場合は相手の反撃に注意。とはいえディレイ2B等で動こうとした相手を咎めたりできるので適度に混ぜると相手の意識を散らしやすい。 ・2B(フレンジ中) しゃがみながら少し前進する回転をしつつ剣で足元を斬り払った後、再度少し前進する回転をしつつ血気の剣で足元を斬り払う。初段の発生16F。ガード時-5F。 リーチなどは通常時とあまり変わりないが、持続が長くなった下段判定の2段技。 主に固めとコンボパーツだが、非フレンジ中と同じく低姿勢になるので立ち回りでも同じ用途で振っていける。 空振りするとかなり隙がある為、CVでキャンセルして隙消しする準備は必須。 固め中、遠目の相手に5Bから2Bへキャンセルすると2Bの1段目がスカッてしまい反撃されやすい点に注意。CVすればフォロー可能なので距離が怪しい場合は準備しておこう。 地味に1段目と2段目でヒット時の吹っ飛び方とガード硬直が違う。1段目はあまり吹っ飛ばさないが、2段目は大きく吹っ飛ばす。 ガード硬直は2段目が1F短く、5Sが連続ガードにならない事は覚えておこう。逆にここで割り込んでくる人にはわざと5Sまで入れ込んでヒットするタイミングでCVすると前転や無敵技に対応できる。 ・JB(フレンジ中) 空中で剣と血気の剣で斜め下を挟み込むように斬る、発生12F。 斜め後ろ方向以外に大きな判定を押し付ける空中技。判定がかなり強化され、デカキャラには上りから最速で出すと高速中段として機能したり、1キャラ分離れてる相手をめくることが出来たり、2段ジャンプしたくノ一を叩き落せたりするとんでもない判定をしている。 空対空技としても強力だが発生は変わらず12Fと遅い為、真っ向から殴り合うと負けやすい。また、このゲームだとこの攻撃より判定が強い技も結構あるので信用は出来ない。 ヒット時はJ2Sへキャンセルすると安定してコンボにいける。 バンガード・ヒットマン・クルセイダー・みちまよ、喧嘩屋、インファイター相手にはこの技で登り中段が可能なので狙っていこう。 【スキル】 ・5S/鬼切り 血気を纏った剣を振り下ろす。発生18F。 動作の重い大振りな攻撃。 踏み込みつつ振り下ろすので上への判定がそこそこあり、ジャンプした相手にも当てる事が可能。とはいえ発生が遅いので狙うのではなく引っかかったらラッキーくらいに思っておこう。 コンボパーツとしてかなり優秀で、地上受け身不能を活かした中継、序盤に組み込む高火力パーツや、〆に4Sへ繋げてダウンを取ったりするのによく使う。 固めパーツとして見た場合は5Sからフレンジにキャンセルすることで-2と優秀。ただし不利なので近めでは反撃に注意。 固めで使用しやすい2B2段目 5Sは1Fのみ隙間がある。昇竜や前転を擦られると割り込まれるので気をつけたい。ただ、それを狙う相手には5SCVから分からせてやるのも手なので適度に混ぜていこう。 空中の相手に当てた場合は5MSキャンセルからJ2Sでコンボに行くことが可能、開幕ジャンプする相手に当てる事も出来る。 発生が遅い為、単体で振る場合過信は禁物。空振りの隙も大きい為、通常時では空振りしないようにしたい。 ・2S/アッパースラッシュ 剣を下から上に振り上げる。発生16F。ヒット時のみjc可能。地上受け身不能。 発生の遅い対空攻撃。判定は強いものの発生があまりにも遅いので、単体での使用よりは優秀なコンボパーツという役割が大きい。 この技が当たる間合いで攻撃を当てた場合は、基本的にこの技に繋いでコンボに移行する。 フレンジにキャンセルした場合-1Fになる為、5Sからキャンセルするより有利が取れる。ただし5Sと同じつもりで振るとリーチの短さが災いして空振りしやすいので要注意。 アップデートによりjcが追加されコンボパーツとして更に強化された。ただしヒット時のみなので固めでは使えない。 ・6S/ゴアクロス 目の前に十字の血気を生成する。弾属性。 主な使用用途は起き攻めの際に設置することで相手の最速暴れなどを簡単に制限することが可能。 J攻撃重ね以外で起き攻めする際はまず頼ることになるだろう。 固めで出した場合当ててしまうと-5Fだが、微ディレイ6MSで暴れ潰しをしたり、距離を調整することで相手の目の前に設置して相手が動いた場合のみ当たるように出す、という使い方も可能。 ・6S追加/ゴアクロス射出 十字の血気を斬り飛ばす。6Sの硬直中に再度6Sで発生する。 飛び道具として見た場合、弾強度はそこそこあるが発生も弾速も遅く隙も大きくリターンも無い上に低姿勢技で潜られるという微妙な技。 弾無敵技や6Sより弾強度の強い技を持っていない相手に嫌がらせで使う程度。 ・4S/崩山撃 前方に少しだけ飛び上がって血気を纏った剣を叩きつける。地上受け身不能。J2SかJMSで空振りキャンセル可能。 4F目から空中に移動する為、相手の打点の低い2Aや投げ等を避けることが可能。 地上受け身不能を活かしたコンボの〆や、空キャンセルを利用したコンボパーツとしてよく使用される。 固めで4S自体を当てる事はそんなに強くないが、4F空中判定を活かして4S CV JAによる突然の中段で崩すという手段で主に使われる。 フレンジ中近距離の崩し力を大きく上げてくれる重要な技。 ・JS/ブラッドスマッシュ 血気を纏った剣を振り下ろす。発生16F。 エフェクト真上までカバーしてるように見える程デカいが、実際の判定は斜め前くらいにしか無いというちょっと残念な技。 基本的にこれを振るくらいならフレンジ中JBやJ2Sを振った方が良い場面が多いのでコンボ専用技くらいに思っておこう。 ・J2S/アッシュフォーク 空中から血気を纏った剣を突き出しながら斜め下に急降下し、着地すると同時に血気の衝撃波で攻撃する空中軌道変化技。発生16F。 実はジャンプ頂点で出しても16Fでしゃがみエンチャに攻撃が届く程判定が斜め下に強い凄技。 地上の相手に当てた場合、6MSに繋いだり、5MSから5Aに繋いだり、CV 2Sへ繋いでコンボに移行することが可能。 空中で相手の地上攻撃を見てから当てることでコンボに繋げられたり、着地ズラしやJMSと合わせた揺さぶりなど非常に強力な技。 ただし多用しすぎると流石に見てから昇竜迎撃さたりするので注意しよう。 また、空振りすると致命的な隙を晒してしまったり、ガード硬直は短いので5MSや6MSでキャンセルしても不利という弱点もあるので注意。 フレンジ中はダッシュ速度やジャンプ速度が強化される為、高速で飛び回り当てたらCVからフルコンボや、外してもCVで隙が消せる等、更に強力な選択肢になる。 また、相手から起き攻めされている場合相手の投げに対してこの技を最速で出すと投げスカからフルコンボにいける、自分がリーサルの時などには頼ってみよう。 Ver1.09からダウン追撃属性がついた為、4MSや5Sから追撃でコンボを伸ばすことが可能に。 【MPスキル】 ・5MS/フレンジ/消費MP 30 血気を解放して自身を強化する。 通常時にフレンジを発動することでフレンジ状態に入れる自己強化技。 フレンジ中は常にHPが白ダメージに変換されていくが、2AとJA以外の通常技と各MS技の性能強化、移動速度大幅アップ、ジャンプ速度大幅アップ、攻撃力10%アップの効果を得る。 MS技を使う、CVを使う、ダメージを食らうことで解除される。 バーサーカーを強さを担う超重要技。 ・フレンジ中に5MS/ブラッディレイブ/消費MP 80 血気の嵐で相手を吸い寄せ、血気を纏った剣を振り上げて追撃する。発生17F。 ほぼ画面半分を埋め尽くす多段飛び道具判定で相手を引き寄せそのまま追撃も出来る、バーサーカーの最終兵器。 その広すぎる判定で相手の空振り、ジャンプ、バクステ狩り、飛び道具を潰す等も出来る強力な技。 ガードされてもそのままで+3、さらにフレンジ中撃つ事になる為CVから攻めが続けられる。 欠点はまず消費MPが80とかなり高い事。序盤などはフレンジに使うMP30と合わせてMP切れになりがち。 また、発生まで17F掛かるのと腕を前に突き出す際に当たり判定がまず前に出る為、くノ一のクナイやランチャー6Sやレンジャー5B等に撃つと発生前に潰されがち。 最低保証が脅威の62ダメージというとんでもない火力をしているので、リーサルラインがとんでもなく広い。ただし、コンボ時間補正があまりにもキツいと最終段前に相手の硬直が解けてしまう点に注意しよう。 ・2MS/レイジングフューリー/消費MP 60 荒れ狂う血気で周囲を吹き飛ばす。発生16F。 上方向に長いかわりに横に短い無敵技。フレンジ中はダメージが増加して地上受け身不能になる。 多段昇竜だが相手が離れてる状態でヒットするとカス当たりになったりするが、Ver1.80から最終段以外は受け身不能になったので安心しよう。 発生が16Fと遅く対空でかなり使いにくい。 硬直もかなり長く、なんとガード時脅威の-40Fというとんでもないリスクのある技。 上への判定も真上以外は微妙な為、グラップラーのバックジャンプ溜めJSなど判定が強い攻撃には昇竜部分を安全に避けつつ攻撃される為注意。 一応多段技のメリットとして、発生の遅いアーマー技に勝てる場合があるといった利点も。 5Sや4Sでダウンさせた相手などに追撃で昇竜を当てる事が可能…だが、使う機会は殆ど無いだろう。 ・6MS/ブラッドソード/消費MP 50 血気の剣で前方を斬り払った後、血気の剣を突き出して血気を爆発させる3段技。ガード時+9F。 ヒット時、1段目以降の硬直をキャンセル可能。2段目が発生すると3段目の爆発の発生が保証される。 非フレンジ中は爆発で相手が斜めに吹っ飛ぶ。 フレンジ中はヒットした相手が壁まで吹っ飛んで壁バウンドするようになる。 主な使用用途は固めとコンボ用だが、発生も14Fで当てて有利でリターンも大きい為、MPに余裕があるならたまには直で出してもいい。 1段目が空振りしても3段目の飛び道具判定が強い為、前転などはあまり警戒しなくていい。 MP消費が大きいのでリソース管理しながらだが、固めでもどんどん押し付けていこう。 非フレンジ中6MSがヒットした場合はjcc5MSで追撃できるようになる場面が多々あるので、練習しておくと得しやすい。 ・4MS/狂乱の宴/消費MP 50 鬼手で相手を掴み上げ、血気の爆発で追撃する。発生11F。地上受け身不能。 ヒットした場合自身の白ダメージを全て回復する特殊効果がある。 ちょっと発生の遅いコマ投げ。 通常版は発生11Fで投げ無敵も無い為相手の投げに負ける、投げてもASと2MS以外で追撃も出来ず有利Fも少ない。非フレンジ中に攻めてASや2MSに繋ぐとリーサルの場合に使う程度だろう。 フレンジ状態だとダメージが上がり、画面端限定でJ2Sで追撃可能。消費MPは重いが崩し力がかなり高いのでMP管理ができるなら狙ってみよう。 バーサーカーの立ち回りと少し嚙み合わせが悪く使いにくい技だが、端の崩しとしてはかなり強力なので、リーサル状況をしっかり判断して使っていきたい。 勿論相手も覚醒フレンジ中はこれを特に警戒してくる為、昇竜や投げやジャンプに負ける事には警戒すること。 ・JMS/アウトレージブレーク/消費MP 50 空中から剣を叩きつけ、湧き上がる血気で周囲を吹き飛ばす。 初段の剣部分のみ中段で残りの血気部分は上段。 空中で軌道変化と共に攻撃、地面まで降りてしまえば2段目以降は発生保証かつ出し切りから+4F有利。 1段目から当たると相手が高く浮き上がる為、2Sで拾ってからコンボにいける。2段目以降のみに当たると微妙な当たり方になりがち。 フレンジ状態ではヒット数が増加し当たった相手も更に大きく撃ちあがる、正直高く上がりすぎて拾いにくい為、使用感は微妙。 地上ダウンの相手への引きはがし効果が付いている為コンボでも大活躍する。発生保証と有利Fから固めパーツとしても優秀。 地上に降りてくるまで判定は一切無い為、発生の早い打撃には一方的に負けるので、適度に使おう。 【覚醒効果 覚醒スキル】 ・黄金キューブ覚醒効果/渇き HPが30%以下になると下記2つの効果を得る。覚醒スキルを使用すると覚醒効果は消失する。 【攻撃ヒット時、自身のHP回復】 覚醒状態になるとヒットさせた技からバフ/デバフ/コンボダメージ補正を全て抜いた基礎ダメージの20%分ライフを自動で回復するようになる。 この回復量はコンボ補正などを除外して計算される為、長いコンボの後半でも火力以上に回復する。 回復効果単体で見た場合はとても優秀で、コンボでコンバージョンを多用してガンガン減少するHPを、 トータルで少し回復する程度に収められる程の効果がある。 雑でも良いので白ゲージをどんどん減らして覚醒状態に入ってしまってもこの効果のお陰で戦える場面も多い。 ver1.09から回復時の白ゲージ量が増えたので、覚醒中でも非覚醒時と同じコンボができるようになった。 【攻撃ヒット/ガード時、与えるダメージ量が増加する】 攻撃ヒット時のダメージが5%(小数点以下切り捨て)上昇する。最低保証は増えない。 相手に与える削りダメージ(白ゲージ)が10%(小数点以下切り捨て。1未満は0)上昇する。 ・無色キューブ覚醒効果/暴走 HPが50%以下になると下記3つの効果を得る。覚醒スキルを使用すると覚醒効果は消失する。 【移動速度上昇】 移動速度を上昇させる。この効果は歩き、ダッシュ、ダッシュ慣性、バックステップ、前ジャンプ、後ろジャンプに効果がある。 通常時でフレンジ中並、フレンジ中なら覚醒スイフトマスター並みの速度まで上昇する。 非覚醒フレンジ中だけで十分な速度なので、30%覚醒の恩恵を捨ててまで欲しいとは感じないかもしれない。 【MP回復速度上昇】 MP回復速度が15MP/秒から18MP/秒になる。コンボや立ち回り、GCでMPを多く吐けるようになるので雑に強い。 ただ、HPを自傷で失いやすいバーサーカーが30%覚醒の恩恵を捨ててまで欲しいとは感じないかもしれない。 【攻撃をガードさせた際、与えるダメージ量が増加する】 相手に与える削りダメージ(白ゲージ)が10%(小数点以下切り捨て)上昇する。 削りダメージしか上昇しないうえに効果量が10%と低いので、30%覚醒の恩恵を捨ててまで欲しいとは感じないかもしれない。 ・AS/ブラッドリブン 血魔人と化しつつ周り全体に血気のオーラを飛ばす。オーラが当たると、血の獣となって追撃する。 ロックする覚醒技。 基本的に5Sや4Sでダウンさせた相手への追い打ちとして使用することで安定してコンボに使える。 また画面端限定だがフレンジ中4MSの追撃としても当てる事が可能。 基本的にコンボ専用技。 【投げ】 相手を掴む。掴んだ後、蹴り倒すと同時に剣を刺した後、剣を振り抜いて吹き飛ばす。 投げた後の有利Fが+2Fしかないとてもしょっぱい投げ。 使うとしたらリーサル状況のみで、それ以外の場面で使うことはほぼないだろう 【ガードキャンセル】 2Sのモーションで反撃する。 判定自体はそれほど狭くないので、まだ使いやすい方のガードキャンセルといえる。 ヒットマン・エンチャ・くノ一など相手にガーキャンしようものならその後固め直されるのは必須。 あまり頼りたくない行動ではあるが、無敵技が弱いので使うしかない場面も多い。
https://w.atwiki.jp/infinityclock/pages/95.html
地獄の如き光景だった。 つい数分前まで静寂に満ちていた廃工場は今やその面影さえ見られないほど壊し尽くされてていた。 あちこちから火柱が立ち上り、黒煙が舞い上がっている。 およそ人が生きていられる空間ではない、にも関わらず未だ生を繋ぐ者たちがいた。 「おい、無事か!?」 「ええ、何とか生きてるわ」 瓦礫の中から煤だらけの二人の男女が這い出てきた。 架空の世界を戦場とする聖杯戦争に参加する、あるいは参加させられた魔術師だ。 彼らは主催者の正体すらわからぬこの戦争に乗ることを断固拒否し、仲間を集い脱出を目論んでいた。 共に戦うサーヴァントたちはどちらも善性の英雄であり、共闘、脱出という方針も快諾してくれた。 拠点を見繕い、仲間を集めてまずは殺し合いの抑止を図ろうとしていた時だった。 あの漆黒の鬼の如き面貌のサーヴァントが現れたのは。 「無事か、マスター!」 「ここは危険です、早く離れてください!」 二人のサーヴァントであるセイバーとアーチャーが態勢の立て直しも兼ねてか駆け寄ってきた。 二対一という有利な状況にも関わらず彼らは既に少なからぬ傷を負っていた。 特にアーチャーは身体の至る箇所が焼けて爛れており、内部のダメージも酷い。 セイバーは思考する。このままでは撃退はおろか全滅する可能性の方が遥かに高い。 また、未だ敵方のマスターが出てこないことも気にかかる。 あれほどの戦闘力を持つサーヴァントを単騎で放り込む以上、マスター側も熟練の魔術師である可能性は否定できるものではない。 こちら側のマスターはセイバーとアーチャーを支えるだけで手一杯の、一流には程遠い魔術師だ。 敵側のマスターがまだ魔術行使をするだけの余力を残しているとすれば最悪の事態に発展する。 アーチャーも同じ考えに至ったのだろう、二騎のサーヴァントは顔を突き合わせて頷いた。 「マスター、離れる前に令呪を使ってくれ!ここで切り札を切らなければ確実に全滅する! 俺には強化を、アーチャーには敵の発火能力への耐性をつけてくれ! 能力の全貌はまだ見えないが敵はアーチャーに対して効果的な発火能力を持っているようだ」 「マスター、私からもお願いします!」 いつまでも敵が考える時間を与えてくれるはずもない。それは魔術師としては二流以下の二人も弁えていた。 サーヴァントの提案に揃って頷くと同時に令呪を行使した。 次の瞬間、炎の中から黒い四本角のサーヴァントがゆっくりと近づいてきた。 その威圧感だけでなけなしの勇気すら残らず粉砕されそうになる。 「走れマスター!行け!!」 セイバーの叱咤に我に返った魔術師二人は手を取り合って走り出した。 これで良い、とは言えない。敵のマスターの実力如何ではマスターたちは逃げた先で揃って殺される可能性もある。 だが留まっていても戦闘に巻き込まれて死亡する可能性がある、いや、現状ではそちらの可能性の方が高い。 ならば取り得る作戦は一つ、一刻も早くサーヴァントを斃しマスターの下に馳せ参じることだけだ。 「ぐ、うううぅ!?」 「アーチャー!!」 黒の四本角が掌を翳したと同時、アーチャーの身体が内部から燃え上がった。 最初に対峙した時と同じだ。あの時も即座にセイバーが斬りかかり攻撃を中断させていなければアーチャーは戦う前に消滅していたに違いない。 何故かセイバーには通用しないようだが脅威の能力だ。よもや令呪の加護を以ってしても完全には防ぎきれないとは。 「おおおおおおぉぉぉっ!!!」 雄叫びをあげて神速の踏み込みで黒の四本角へと迫る。 令呪による強化が施されたセイバーの剣舞は先ほどまでとは段違いの速さ、重さ、鋭さを誇る。 通常のサーヴァントならばまず受けることすら困難なほどの怒涛の連撃、セイバー自身もう一度同じことをしろと言われてもまず出来ないであろう神懸かり的な猛攻だった。 嗚呼、けれど現実はどこまでも非情にセイバーを押し潰す。 (…馬鹿な!) 届かない、躱される、防がれる。 有り得ざる見切りによって、セイバーのあらゆる攻撃にこれ以上は望めないというほど完璧に対処してみせるこのサーヴァントは何者だ。 渾身の力で放った首筋への突きも刀身を掴むことで防がれ、セイバーが万力を込めても微動だにしない。 黒の四本角のサーヴァントが反撃とばかりに左腕をセイバーの腹部へと叩きこむとそれだけで彼の甲冑が砕け散った。 腹を押さえ吐血しながら後ずさるセイバーを見て四本角のサーヴァントは右手に重厚な大剣を生成した。 そしてセイバーへと踏み込むとつい今しがた彼が放った剣舞と全く同じ冴えの剣を振るって見せた。 「おのれ…化け物かこいつは!!」 「セイバー!」 セイバーを援護しようとアーチャーが多数の銃火器を実体化させ一斉に発射した。 アーチャーは現代に近い時代出身の銃や砲を主に扱うタイプのアーチャーだった。 セイバーが振るう太陽神の加護を受けた聖剣でさえほとんど通らない相手の重厚な装甲に銃弾が通用するとはアーチャー自身も思っていない。 しかし、どんなに僅かな時間であれこちらに注意を惹きつけることができれば最大戦力たるセイバーが立て直す機会が得られる。 無数の銃から発射された弾丸が四本角のサーヴァントへと殺到する。広範囲をカバーするこの一斉射撃、避けられはすまい。 けれどアーチャーは失念していた。セイバーが後退し四本角のサーヴァントがフリーになればどうなるかを。 四本角が再び右手を翳すとアーチャーが放った弾幕全てが一瞬にして燃え尽き、同時にアーチャー自身も再び炎に包まれた。 四本角は炎の効き目が悪くなったと見るや右腕にボウガンらしきものを形成、崩れ落ちたアーチャーへと不可視の弾丸を発射し頭部を吹き飛ばし心臓に穴を開けた。 あまりにも呆気なく脱落したアーチャー、あまりにも理不尽、絶望的な状況。 けれど、それでもセイバーは神の血を引く英雄だ。まだ、まだ諦めはしない。 「……!」 だが、そんな精神論を嘲笑うかの如く四本角は距離を取り左腕にもボウガンを生成、アーチャーのお株を奪う正確無比の一斉射撃を見舞った。 無論、セイバーとてただやられるのを待つばかりの木偶の坊ではない、ランダムに回避運動を取って隙を伺おうと試みる。 しかし四本角のサーヴァントの射撃精度は尋常ではなく、セイバーの回避方向、一挙手一投足全てを予知するかの如き神業だった。 全身を無数且つ不可視のエネルギー弾によって抉られたセイバーの傷は最早常人の正視に堪えるレベルではなく、たまらず大きな瓦礫を遮蔽物にして逃げ込んだ。 「何っ!?」 だが安息の時間はコンマ一秒たりとも与えられはしなかった。 遮蔽物が存在するにも関わらず寸分違わずセイバーの急所を狙って弾丸が放たれ容易く瓦礫を砕いたのだ。 反射的に横っ飛びに回避したおかげで首の皮一枚というところで即死を免れることができた。 そう、即死だけは。 「………!」 地面に無様に転がり、立ち上がることすらできなくなった。 当たり前だ、立ち上がるための足が既に両膝から失われているのだから。 セイバーの咄嗟の反応すら見越したかのように不可視の弾丸は彼の両足を撃ち抜き消滅させていた。 「すまない…マスター……」 辞世の句を残すことができたのは幸運だったのか不運だったのか、セイバー自身にさえわからなかった。 何の慈悲も容赦もなく連射される弾幕によって身動きの取れなくなったセイバーは肉片の一つすら残らず物理的に消し去られた。 「あ、アーチャーが……」 「嘘だろ、セイバー……!」 同時刻、炎上する廃工場から命辛々脱出した二人の魔術師は絶望に暮れていた。 無情にも薄くなった令呪が大幅な強化も虚しく二騎の英霊が脱落したことを告げていた。 どうしてこんなことに、とどちらともなく呟いた時、コツコツと足音が聞こえてきた。 「あの程度のサーヴァントとその程度の覚悟で聖杯戦争を生き残るつもりでいたのなら、愚かと断じる他ないな」 仕立ての良い服を着た、金髪オールバックの青年だった。 この言動、間違いない。自分たちのパートナーを死に追いやったサーヴァントのマスターはこの男に違いない。 二人はアーチャーが警察署からくすねてきたニューナンブを構え、オールバックの男へ発砲した。 サーヴァントの維持だけで精一杯な彼らが考案したせめてもの武装はしかし、男に命中する前に何かに阻まれ止められた。 「魔術礼装か……!」 「野蛮な兵器を使う堕ちた魔術師、とは敢えて言わんよ。 私とて一度はその武器に頼った身だからな」 男は明らかに二人よりも格上の魔術師だ。 逃げなければ。二人が同時にそう思った直後、何故か視界が急速に回転した。 一瞬の後、納得した。ああ、首が斬り飛ばされたのならこうもなろう、と。 ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは死人である。 自らの輝かしい経歴に武勲という箔をつけるために参加した第四次聖杯戦争、その推移と結末は惨憺たるものだった。 本命の聖遺物は手違いで生徒に渡り、次善の遺物で召喚したサーヴァントは婚約者に色目を使い、最期は近代兵器を使う薄汚い魔術師の策略にかかり婚約者諸共殺された。 だが、何の因果か気づけばケイネスはこの異端の聖杯戦争に、旅行中の英国貴族という設定で放り込まれていた。 「私は間違っていた」 かつての聖杯戦争、主たる敗因はランサーである。それは間違いない。 しかし唯一つ、ランサーの関与しない、ケイネス自身認めざるを得ない取り返しのつかない過ちがあった。 婚約者であるソラウを殺したのは誰だ。直接の下手人はあの魔術師崩れの助手らしき女だろう。 彼女を誑かしたのは思い返すだけでも憎たらしいあのランサーに相違ない。 しかし、しかし。そもそも最低限の魔術しか学んでいない彼女を聖杯戦争なる闘争の場に連れてきたのは誰あろうケイネス自身だ。 「認めよう、私の驕慢がソラウを殺したのだ」 過ちは贖わねばならない。 失ったものを、聖杯によって取り戻さなければならない。 今度こそは、油断も失敗も慢心も許されない。文字通り如何なる手を使ってでも聖杯を得なければケイネスは到底自分を許すことができない。 「やはりサーヴァントは余計な物言いをしないバーサーカーに限るな。 アレならばこのロード・エルメロイが統べるサーヴァントに相応しい」 二度目となる聖杯戦争でケイネスに宛がわれたサーヴァントのクラスはバーサーカー。 決して軽いわけではないが、さりとて覚悟していたほどには重くもない魔力消費量。 同盟を組んだサーヴァント二体を苦戦もなく葬り去る戦闘力に加え、騎士どものように稚気を弄することもない。 バーサーカーと言えば唸り声や咆哮が喧しいものと思っていたがそのような兆候もない。 強いて言えば敵を求めて暴走しようとする暴れ馬な側面があるが、ケイネスの力量ならば制御可能な範疇だ。今のところ問題はない。 ケイネスは此度の従者に大いに満足していた。無論、戦闘兵器としての利用価値に関してであるが。 「さて、君たちは魔術師としては三流だがその肉体には価値がある。 新しい魔力炉の材料にでもなってもらおうか」 現状ケイネスの手元にある魔術礼装は「月霊髄液」のみである。 無論一つあるだけでも僥倖と思うべきであるのは理解しているが、前回はこの礼装のみを過信したために敗北したのだ。 故にケイネスは確実に聖杯戦争を制するために新たな魔術礼装や魔力炉、そして工房を拵えることを急務としていた。 この世界で魔術に関わる品を集めるのは非常に困難であるが、参加者たる魔術師の肉体は髪の一本に至るまで礼装の材料となり得る。 この点に着目し積極的なマスター狩りを行っているのである。 「私は取り戻してみせるぞ。ソラウも、私自身の生も栄光も。 そうとも、聖杯戦争になど参じる必要はなかったのだ。私の未来は、栄光は、繁栄はあの時計塔の中に確かにあったのだ」 聖杯戦争で失ったものを取り戻すために聖杯戦争を制さねばならないとは何たる矛盾か。 しかし、その矛盾さえも飲み込んでみせねばケイネスはただ全てを失ったまま消え去るのみだ。 天才と称された魔術師は、今度こそ誰の邪魔もなくそのリソース全てを勝利へと注ぎ込んでいた。 【クラス】 バーサーカー 【真名】 凄まじき戦士@仮面ライダークウガ 【属性】 秩序・狂 【ステータス】 筋力A+ 耐久A 敏捷B 魔力B 幸運D 宝具A 【クラススキル】 狂化:EX 特殊な狂化タイプ。戦うためだけの生物兵器。 バーサーカーはその在り方から狂化の影響下にあっても一切戦闘技術が損なわれない。 ただし常に敵を破壊するために動こうとするため、マスター側にも一定以上の制御技術が求められる。 【保有スキル】 超越肉体:A 凄まじき戦士の強固な生体甲冑は生半な攻撃を受け付けず、傷を負ったとしても瞬時に回復する。 ランクにしてA相当の頑健、自己再生のスキルを内包する複合スキル。 千里眼:B+ 視力の良さ。遠方の標的の補足、動体視力の向上。 鋭敏過ぎる五感の高さから、視界が遮られ目の及ばないものであろうとも補足することが可能。 これにはマスターとサーヴァントを繋ぐレイラインも含まれる。 また高度な見切りの技術としても機能し、自身より圧倒的に速い敵の動きも正確に捉える。 気配感知:A 最高クラスの気配探知能力。鋭敏すぎる五感の高さによって気配遮断スキルを無効化して敵を発見する。 千里眼スキルとの併用によって表記上のランクを上回る効力を発揮する。 物質変換:A モーフィングパワー。物質を一度原子分解し、再構成する能力。 凄まじき戦士は触媒を必要とせず専用武器を生み出すことができる域にある。 宝具ではなく、且つ格の低い武装であればサーヴァントの武装であってもこのスキルで干渉できる。 【宝具】 『凄まじき戦士(クウガ)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人 バーサーカーとして現界したクウガそのものを表す宝具。 変身ベルトであるアークルの持つポテンシャルのすべてと悪性の面を開放した姿であり、人を守る存在である英雄ではなく、人を害す存在である反英雄であると言える。 バーサーカーとしてのクウガはクウガの資格者を触媒にして「凄まじき戦士」としての側面が呼び出された姿である。 全身から封印エネルギーを放出しており、後述の宝具を除く全ての攻撃手段に魔物、怪物の属性を帯びる者への特攻効果が付与されている。 またアークル自体が魔力炉としての機能を帯びており、マスターの負担を大幅に軽減するが一定の魔力供給が為されていないと稼働しない。 このように絶大な戦闘力を獲得するが、代償に仮面ライダーの属性を失い怪物の属性が付与される。 仮面ライダーと怪人は表裏一体の存在である。 『究極の闇(キュグキョブンジャリ)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大補足:30000人 本来は凄まじき戦士と同質の存在、グロンギ族の長ン・ダグバ・ゼバが保有する宝具。 凄まじき戦士がダグバと同質の存在であるためか名称をそのままに彼の宝具となった。 物質の原子や分子を操りプラズマ化させ、範囲内の標的を体内から発火させる。 この宝具のダメージ数値は対象のステータス値ではなく神秘の深さ、霊格の高さによって算出される。 年代が古く、霊基の質が高いほど与えるダメージが減少し、場合によっては無効化される。 逆に近現代に近い、ないし霊格の低い英雄ほど大きなダメージを被り、最大限度に効果が発揮された場合は最高ランクの戦闘続行スキルによるカバーすら無効にする。 また神性など霊格の高さを保障するスキルや、超高ランクの頑健や信仰の加護といった肉体の絶対性を保障するスキルによってもダメージが削減される。 反対に自己改造や破壊工作といった自らの霊格を落とすスキルを持つ者に対してはより強力なダメージを与える。 相手を内部から発火させるという性質上単純な盾や鎧といった装具による護りを透過し、前述の千里眼による高い動体視力からくる見切りがあるため回避手段も実質的に存在しない。 ただし肉体そのものに強固な防御概念を帯びている相手にはやはりこの宝具は無効化される。 【weapon】 ライジングタイタンソード、ライジングドラゴンロッド、ライジングペガサスボウガン 凄まじき戦士の各種専用武器。 アークル クウガの変身ベルト。頭部、心臓に続く第三の霊核でもありクウガは実質的に急所が通常のサーヴァントより一箇所多い。 【人物背景】 凄まじき戦士を呼び出すための触媒として利用されたクウガの資格者。 その正体は古代においてグロンギを封印した戦士かもしれないし、現代に復活したクウガたる冒険家の青年かもしれない。 しかしいずれにせよ凄まじき戦士として召喚された時点で人間としての人格は塗り潰されているため、その人間性は聖杯戦争に何ら関与することはないだろう。 【サーヴァントとしての願い】 全ての敵を討ち滅ぼす。 【戦術・方針・運用法】 純粋に高いステータス、優れた探知能力等サーヴァントに求められる多くの性能を高水準で備えている。 特にアサシンに対しては絶大な相性の良さを誇り、敗北する可能性はほぼ存在しないとすらいえるほど。 しかし宝具である「究極の闇」は相手との相性が全てといっても過言ではないほどのピーキーな性能であり、通じない相手には自前の戦闘力のみで対処する他ない。 このためバーサーカーは純粋に強力で格の高い正当英雄に対して些か弱く、対魔力を持たないことから魔術を扱う高位のキャスターの攻撃に対しても脆い。 また怪物の属性を得てしまっているため、怪物殺しの逸話を持つ英雄と相対した場合には不利な補正がつくだろう。怪物とは英雄に倒されるものである。 サーヴァントとしては間違いなく強力であるが、何も考えずに運用して勝てるほどではない。相手との相性をよく見極め、適切な戦場に投入するべし。 【マスター】 ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/Zero 【マスターとしての願い】 聖杯の力で自分とソラウを蘇生し、全てやり直す 【weapon】 月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム) ケイネスが趣味で作った礼装であり、魔力を込めた水銀。流体操作により刃にも盾になる。盾には攻撃を感知して自動変形することも出来るが、圧力が不足すると破られることも。また脈拍や体温などの生体反応を感知することもできる。 【能力・技能】 魔術師の総本山である時計塔で若くして講師を務めるほどの優秀な魔術師。 属性は風と水で、流体操作、降霊が得意。戦闘は専門ではないが基礎的な治癒や気流操作による気配隠匿など、一通りの魔術の行使は可能。後述する礼装での戦闘が最も強力。 【人物背景】 魔術の名門アーチボルト家の九代目当主。天才の誉れも高くロード・エルメロイの二つ名で知られ、若年ながら時計塔での一級講師の地位についている。 第四次聖杯戦争に参加したが工房を爆破され、魔術師殺しに再起不能の重傷を負わされ、婚約者諸共殺されるなど悲惨な結末に終わった。 なお魔術回路を破壊された肉体は現在は元通りになっている。 【方針】 バーサーカーと月霊髄液のみを過信せず、可能な限り工房や魔術礼装を準備、強化する。 また極力慢心の類は捨ててかかる。
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/129.html
ジョン・シルバー&バーサーカー ジョン・シルバーという男は、その木片を拾った時、宝にも杖替わりにもなりはしない一端のただの木の棒だと思っただろう。 港町では、積荷、酒樽、筏といった「木片の材料」はいくらでも転がっている。だから、シルバーはその時も、所詮はそういう物だろうと流して歩こうとした。 しかし、──これは当人にも全く気づかぬうちに──その何でもない木片を、かの男は拾い上げていた。 いくら、あの冒険を終え、小さく勇敢な好敵手(あるいは、友人とも弟子とも我が子とも言える)──ジム・ホーキンズとの別れを経験した後であろうとも、シルバーは冒険の匂いを確かに感じ取っていたのである。 「貴様が私のマスターか────」 シルバーの前に現れたサーヴァントは、人のカタチをしていなかった。 獰猛なけだもの──おそらく、肉食動物。シルバーの肩でフリントが警戒し、慌てて羽ばたき始めたのをシルバーが止める。 雪原のように真っ白な体毛、血のように真っ赤な瞳。シルバーの鼻孔を突く獣の匂い。 その口からすらすらと人の言葉が流れ出てくる事には、流石のシルバーも僅かにだが驚きを禁じ得なかった。 想定外のサーヴァントに、シルバーは苦笑する。 「…ああ、そうだが」 このサーヴァントはじっくりとシルバーの様子を観察した。 「大凡の場合、人間がマスターになるとは思っていたが、いやはや、お前は只の人間ではないな。 潮の香りがする。人の中でも肉体は頑強。服の色は気に入らないが、その瞳は誇りのある瞳だ。 一際、面白い男とお見受けした…」 「買いかぶりすぎじゃねえかい、大イタチさんよ」 このサーヴァントは、獰猛な白クマにも見えるが、よく見るとやはりイタチであった。その体躯は一メートル半ほど。通常のイタチの体躯の三倍、いや、それ以上か。──シルバーが見て来た野生動物たちとは大きく違った。 しかし、その特徴からシルバーは彼がイタチの特徴を持っていると結論づけた。ジムの連れている虎が成長しても張り合えるのではないだろうか。 とにかくイタチという生物の規格を彼は無視していた。どんな物を食えばこれだけ巨大になりえるのか、シルバーはこのアルビノのイタチの外形を見下ろしながら考える。 「…私はバーサーカー、真の名はノロイだ」 「ノロイ…ノロイか。お前の真名を聞いた奴はさぞかし怯えるだろうぜ」 シルバーは苦笑する。 「人間、貴様の名はなんだ」 「…おっと忘れてたな。俺の名はジョン・シルバーだ」 そんなシルバーをバーサーカーは黙って見届けた。シルバーの笑みの途絶と共にノロイは口を開いた。 「ところで、マスターよ。お前の目的を聞かせてもらおう」 「俺の目的か? …そりゃあ、聖杯とかいう物を手に入れる事さ」 「それはわかっている。だが、聖杯で叶えたい願いがあるのではないか」 バーサーカーはそう聞く。 ただ、実を言えばシルバーは巻き込まれたも同然で、ここに来るまでは目的らしい物はない。 それでも──彼は聖杯が欲しかった。 実際にこうして連れて来られたからには、自ずと目的を作り出してしまうのがジョン・シルバーという男である。 唯一無二の存在を得たいと心から欲するこの欲望こそが、男を突き動かす。聖杯がどんな用途の物であるとしても、それを掴みとりたい本能がシルバーの中にはあるのだ。 聖杯。──ただ、その存在がある事実こそが、シルバーを惹きつける。 「聖杯とやらで呑むラム酒がどれだけ美味いのか知りたいんだ。 そいつがその時、俺の一番大切な物になりゃあ、設け物さ」 いわば、そういう事だった。 この戦いで得た杯を使って飲むラム酒の味を求めていただけである。 「一番大切な物だと? ──」 シルバーの言葉が、バーサーカーにはわからなかった。 「ヘッ。誰にでも語る事じゃねえさ。まあ、そうだな…。 これからお前はどうしたい。あんたらイタチには大切な物ってのはあるのか」 そう言われると、バーサーカーにとってもシルバーの目的などどうでも良くなったのだろうか。 彼は自らの生きがいとも言える行為を語らいだした。 「…折角、人里に召喚された以上、私は人を相手に殺しを楽しみたい。 追いつめて楽しく殺したい。あのネズミ共のように、悲鳴を上げて人間共が死んでいくのを見たい。 それが私の目的だ。勿論、お前はその対象外だが」 バーサーカーが薄く笑うのを、シルバーは不愉快そうに見つめた。 「殺しか。なるべくやりたかぁねえんだが、それがあんたのやりたい事だってんなら邪魔はしねぇ」 「物わかりの良い人間だ。私のマスターに相応しい。 面白い、面白いぞ、シルバー。カッカッカッカッカッカッ…………」 「いや…言葉を理解するイタチを見た後じゃぁな。 それに、それだけ戦うのが好きなら、聖杯を得るのにも役に立つってもんさ」 殺人は極力避けたいが、聖杯という宝を得る為にはシルバーは手段を択ばない。 このノロイという真名を持つサーヴァントを利用し、参加者を減らして聖杯を手に入れるのも一向。 また、別の方法で聖杯が得られるなら、それはそれで構わないというスタンスであった。 ただ聖杯が欲しい。その為に真っ直ぐに動いていく自分の中にこみあげる、この刹那的な情熱こそが、今この一瞬のシルバーに満足感を与えていた。 ────彼は一人、ジムのいない場所で新たな冒険を始めている。──── 人物背景 【真名】ノロイ@ガンバの冒険 【クラス】バーサーカー 【パラメーター】 筋力B 耐久C 敏捷B+ 魔力D 幸運C 宝具D 【属性】 混沌・悪 【宝具】 『ゆっくり殺せ…楽しく殺そう…』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:2~5 多量の相手を片手の爪で纏めて突き刺し、掻き切る事ができる。ただし、対ネズミ時。 身長は1メートルほどなので、人間相手でも複数名を相手にできる可能性はある。 『劇画立(トラウマ))』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:相手の視覚範囲 最大捕捉:相手の視覚範囲 ただ立つだけで相手に恐怖を植え付ける。かなり不気味な立ち方。 【クラス別スキル】 狂化:E 通常時は「狂化」の恩恵を受けない。代わりに、正常な思考力を保つ事ができる。 【保有スキル】 催眠術:B 目を見た相手に催眠術をかける事ができる。 カリスマ:A 高い指揮能力と人心掌握術を持ち、多くの仲間を集めてネズミたちを襲撃する。 イタチたちからは絶対的な忠誠を誓われており、ネズミの支配を実質支配していた。 【weapon】 なし 【人物背景】 1メートルほどの巨大なアルビノのイタチ。ネズミたちを追いつめて殺す事を楽しみ、愉悦としている。 雪のように真っ白な体をしており、内心には白い物に対する偏愛と狂気に満ちた美意識がある。白い花を汚した部下に対して怒り狂い、容赦なく粛清した事もあった。 知能が高く、ネズミたちの言葉を学習して話す事が出来、更には真っ赤な眼光を利用した催眠術までできる。 仲間を売ったネズミに対しては「殺す価値もない」と発言しており、やはり独自の美学の持ち主である。 【サーヴァントとしての願い】 特になし。他者の殺戮のみが目的。 【基本戦術、方針、運用法】 獰猛な生物としての圧倒的なパワー、鋭利な爪で敵を切り裂く事ができる。 殺しそのものを楽しんでいるため、殺戮を主目的とするが、同時に理知的でもあり、殺戮の為に相手を仲間に招き入れて騙させる真似もする。 主に、相手を何らかの方法で自分の下におびき出してから殺す作戦を取り、それを楽しむので、遠距離の敵も察知しておびき出す戦法を取る可能性が高い。 【マスター】ジョン・シルバー@宝島(アニメ版) 【参加方法】『ゴフェルの木片』による召喚 本編終了後に港町で発見する 【マスターとしての願い】自分にとって一番大切な物を見つける 【weapon】杖 フリント(オウム) 【能力・技能】左足は義足だが、一般人と同等以上の格闘能力や身体能力を持つ。特に腕力において右に出る者はいない。船乗り五人を軽くあしらうほど。 宝の地図に示された場所に辿り着いた時には、海賊・冒険家たちの誰よりも早く宝に向かっていったほどの執念を持ち、「男は一度やろうと決めた事があれば一本の脚が二本にも三本にもなる」と発言した。 人心掌握術に長けており、悪役でありながら善悪問わずありとあらゆる人間を引き付ける魅力を持っている。 コックとしての腕も有能。 【人物背景】 主人公ジム・ホーキンズとともに、伝説の海賊フリントの宝を競い合った海賊。悪役でありながらかなりのロマンチストであり、男の中の男として描かれている。 当初は、フリントの宝を探す船にコックとして乗り込み、ジムたちとも親しくしていたが、実はフリント海賊団の元一味であり、自分が乗りこませた海賊仲間と共に島で反乱を起こす。 脱出した船長やジムたちとは島で戦う事になり、シルバーは彼らを相手にあらゆる作戦を取り仕切って宝を争奪し合う事になった。 しかし、その過程でジムに対して強い興味を抱き、敵ながら強い信頼と友情が芽生えていった。 宝に対する執着は非常に強く、ただ宝を得る事に対するロマンのような物が彼を突き動かしている。その為にはどんな手段も厭わず、敵対勢力には卑劣な罠を仕掛ける事も多かった。 【方針】 聖杯を手に入れる。 ただし、他の参加者との協力・対話の意思もあるので、そこまで積極的に殺して回ったり、不意打ちをしかけて襲い掛かったりというやり方をする気はない。
https://w.atwiki.jp/fate_overheaven/pages/132.html
燃えていた。 少し寝心地が悪くなってきたベッドも。 小さい頃からお気に入りのぬいぐるみも。 来るべき明日のために済ませておいた宿題も。 今までのとりとめもない日常を綴ってきた日記帳も。 少女の集めてきたささやかな幸せのすべてが燃えていた。 少女が目を覚ました時、周囲は既に火の海だった。 少女が状況を理解するよりも早く、火は扉を食い尽くし、真っ赤に染め上げてしまった。 出口を塞がれ、周りからは火の手が迫ってきている。 泣いても、叫んでも、返事が届くことはない。 そのうちに煙が視界を埋め尽くし、床は火が這い回る。 頭がくらくらし、新鮮な空気を求めて開いた口が熱に炙られ更に乾く。 それでも叫び、助けを求め、そして来ない助けに心が折れていく。 遂に壁を火が駆け上がり家具を飲み込み始める。たくさんの想い出の詰め込まれた本棚が燃え上がり、ぎしぎしと嫌な音を立て始める。 (誰か、助けて) 声にならない願いは、炎に埋め尽くされ消えていく。 そのはずだった。 ―――歌が、聞こえたんだ。 熱を孕んだ風に乗り、旋律が聞こえた。火の爆ぜる音に混ざって、聞いたことのない歌が届いた。 力強くて、暖かくて、優しい、誰かのための歌。 少女が最後に見たいと願った、太陽みたいな歌。 歌声に揺れ、本棚が崩れ落ちる。炎の燃え移った本を少女に向かって吐き散らしながら倒れかかってくる。 少女が諦めかけたその瞬間。どこからか、少女と本棚の間に煌めく『何か』が飛び込んできた。 少女を押しつぶそうとした本棚を殴り飛ばし、『何か』は腰に携えた袋から武器を抜き放つ。 それは、少女の常識には存在しない恐ろしい武器―――後で調べたところ、偃月刀というらしい―――だった。 『何か』が偃月刀を振るえば、炎はまるではためくように偃月刀の軌道を追い踊る。火事の火よりも強い炎が、全ての本を急速に燃やしあげる。 あわや少女を飲み込もうとした燃える本の山は、その一刀の元に全て瞬時に燃え尽きた。 「マスター!! ここッ!!」 『何か』が『誰か』に声をかける。 近づいてきていた歌声が、更に力強く響き渡る。 歌声はぴたりと少女の部屋の前で止まり、そして。 「つらぬけえええええええええええええええッッ!!」 少女を閉じ込めていた炎の壁を、一撃の元にぶち破った。 黒煙が少し晴れ、『何か』と『誰か』の姿がぼんやりと見える。 それは、輝くような美貌の、二人の少女に見えた。 「あなた、たち、は……」 水分を失ってがらがらの声。 でも、そんな声に、歌っていた少女は振り向き、ニッコリ笑ってくれた。太陽みたいな暖かさの笑みだった。 「私たち? 私たちは―――」 崩れ落ちてくる瓦礫を、二人の少女が蹴散らしていく。 「通りすがりの、おせっかいやきなッ!」 太陽の少女とは真逆の、雪みたいに白い少女(最初に入ってきてくれた方だ)が、再び懐から何かを取り出す。 それは、炎にも負けない真っ赤な塗装の消火器。 宙を舞う消火器に、太陽の少女が動きを合わせる。そっと手のひらを当て、叫ぶ。 「女の、子ぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!」 掌底の叩き込まれた消火器が背面から爆裂する。それが中国拳法の『発勁』という技術だということを、少女が知るよしもない。 爆裂に従い、消火剤があたり一面の火に降り注ぐ。 本来ならばそんな使い方で効果的な消火は出来ないはずなのに、火はすぐに勢いを失くし、三人の少女に道を譲った。 太陽の少女が駆け出し、壁に向かって拳を叩き込む。人のものとは思えぬ力が、壁に大穴を穿つ。 「だからもう、大丈夫!」 穿たれた壁の先に広がっていたのは、泣きたくなるほどいつもどおりの夜空だった。 少女を取り囲む災厄は、遂に膝を折ったのだ。 * その後、少女が目覚めると、そこは病院の一室だった。 手を握り泣く父母が言うには、放火だったというらしい。 寝心地が少しだけ良い、それがとてもつらい病院のベッドで一人横になり考える。 少女を助けてくれた二人の少女のことを。 父母に聞いても何も分からなかった少女にとっての命の恩人のことを。 そして、いつか聞いたことのあるウワサのことを。 ――― アラもう聞いた? 誰から聞いた? ■■■■のそのウワサ ――― アラもう聞いた? 誰から聞いた? ■■■■■のそのウワサ ――― アラもう聞いた? 誰から聞いた? ■■■■■■■■のそのウワサ ――― 二人の少女は、駆けていく。 ウワサの数だけ立ち上る、怪しい煙と争い目掛けて。 そして二人は手を伸ばす。 失せ物捕り物探し人、地震雷家事育児。 ウワサで揺れる全ての人の、『困った声』に駆けつけて、彼らのために力を振るう。 少女たちもまた、ウワサの一部に溶けていく。 怪しいウワサほどじゃないけど、こっそりひそひそ、小さな声で。 表沙汰にはならないけれど。 少しずつ、少しずつ。 ――― 「良かったんですか?」 夜風に花が揺れている。電灯の光が、頼りなさげにちらついている。 夜の見滝原は、昼とは違った怪しさに満ちていた。ウワサに流れる様々な『何か』が起こりそうな、そんなひんやりとした怪しさに。 「何が?」 怪しい空気の只中に、白雪みたいな少女が一人。太陽みたいな少女が一人。 二人揃って、ウワサの一部。怪しいウワサほどは取り沙汰されない、『歌うって踊る魔法少女』と謳われるウワサの少女たち。 サーヴァントである白雪みたいな少女は、マスターである太陽のような少女に問いかける。 「聖杯戦争に巻き込まれた以上、マスターが目立てばその分マスターを狙う人物は増えていく。 そうなれば、マスターの命にも危機が及ぶと思いますけど」 「うーん、確かにそれは困るなぁ。私が狙われて、戦闘が起こって、それで大事になったりしたら意味ないもんね」 ずれた答えにも、サーヴァントの少女の表情は変わらない。 彼女も理解しているからだ。マスターである少女の持っている、自身と同じ性質を。 「でも、困っている人がいるなら……それでも私は助けに行くよ」 向き合う瞳と瞳。そこに込められた信念に曇りはない。 「これをやめちゃったら、私は私じゃなくなっちゃう。 私は立花響で、今まで積み上げてきたすべてが立花響で、そんな立花響が私なんだ。 だったら私は、立花響らしくいく」 マスターの少女―――立花響の根底。誰かを助けたいという強い願い。 響は装甲を解いたばかりの手を握りしめ、己の内の熱を吐く。 「それに、この手は、誰かと繋ぐために、伸ばしていきたい」 その言葉は、二人が出会った時から揺るがない。 そしてこの『誰か』は、困った人だけを指すものではない。『他のマスターやサーヴァント』だって、彼女の『手をつなぎたい人々』に当然含まれている。 呆れるほどに聖杯戦争には向いていない少女・立花響の願い。聖杯では絶対に叶えられない願い。 誰かが聞けば馬鹿らしいと笑うだろう。お節介だと嫌がるだろう。理由も知らずにと憤慨するだろう。 それでも、響はそんな願いを貫くために戦い、歌に想いを乗せ、誓いを貫き通してきた。 彼女は変わらず歌い、そして戦う。誰かとその手を繋ぎ、いつかわかりあうために。 「そんな感じなので! これからも、私はこんなマスターだけど、よろしくね、えっと……バーサーカー?」 バーサーカーと呼ばれた少女は、そんな命知らずな誓いに対し怒るでも笑うでも呆れるでもなくただ見つめ返す。 その表情は、いつもの無表情とはまた違う……あえて形容するならば、まるで遠い昔に置いてきた夢の残骸に向けるような寂しげな表情だった。 「だったら、私はマスターに危険が及ばないよう、出来る限りサポートをします。 だからマスターも、極力、命を危険に晒すようなことはないようにしてください」 「あ、あはは、気をつけまーす!」 少女が二人、月を見上げた。 きっとこれから先、見滝原には彼女たちの手には収まりきれない災禍が振りまかれる。 彼女たちの手では拾いきれない戦火が広がっていく。 それでも、少女たちの願いは変わらない。二人は一途に、願いに向けて走り続ける。 もう誰かの手を握れない、誰かを助けるために武器を携えた少女。サーヴァント・バーサーカー。『魔法少女狩り』スノーホワイト。 それでも誰かの手を握りたい、誰かと分かり合うために武器を手放した少女。マスター・立花響。 共に胸に誓ったのは、『誰かを救いたい』という願い。 【クラス】 バーサーカー 【真名】 『魔法少女狩り』スノーホワイト@魔法少女育成計画シリーズ 【パラメーター】 筋力:C(B→A) 耐久:D(B→A) 敏捷:D(C→B) 魔力:B(A) 幸運:D(C++) 宝具:EX 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 狂化:EX 正義と強さに固執し、国家や法に縛られることなく己の信念に従い続けた少女。 通常狂化スキルの影響を受けることはなく、逸話に頼らぬ戦闘も可能。 自身の狂化に関する逸話を開放することで耐久力に二段階、それ以外のパラメータに一段階の補正を得る。 相手に真名を看破された場合、その相手をレンジ内に捉えた瞬間自動で狂化の逸話が開放されてしまうデメリットが存在する。 【保有スキル】 魔法少女狩り:EX 一人の極悪人から少女に渡された呪い。彼女の逸話がスキルになったもの。 基本の性能は【魔法少女:A】と同等。身体能力の向上や毒物耐性などを持っている。 魔法少女と違う点は彼女が『魔法やそれに近い技術を使う者』を敵に回した場合、Aランクの【仕切り直し】と【戦闘続行】【単独行動】、幸運値に大きな補正を得るという点。 更にその『魔法やそれに近い技術を使う者』が『少女』の場合、筋力耐久敏捷も上昇し、対魔法少女特攻状態になり更にステータスが向上する。 クラムベリーの子供:C 魔法少女として殺し合いを生き抜いた証。 クラムベリーの子供は全員『強さへの飽くなき飢餓感』を有しており、このスキルが彼女の狂化の根本と言えるだろう。 困った人の心の声が聞こえるよ:A 周囲にいる人物の思考を限定的に読むことができる。 『知られたら困る』ことをすばやく聞き、相手の攻撃を先読みすることも可能となる。 ただし、同ランク以上の『心を閉ざす能力』に対してはこのスキルは通用しない。 軍略:D 相手の弱点を先読みすることで組み上げられる先手打ちの妙手の山。 読心を利用した戦闘の数々によって得た後天的な才能。 自身の戦闘効率の向上の他、大局を動かす軍略を用いる場合味方の性能を底上げすることが出来る。 不殺:EX 決して誰かを失わぬように戦う者。 バーサーカーは、たとえ悪人であっても生きている者を殺すことは出来ない。 【宝具】 『夢と希望を守る正しい魔法少女(スノーホワイト)』 ランク:EX 種別:― レンジ:― 最大捕捉:― 彼女に押し付けられたいくつもの理想。その残骸。彼女を縛る呪いの半分。 この宝具がある限り、スノーホワイトは自身の生き方を曲げることは出来ない。 そしてこの宝具に対して強い矛盾を抱えた場合、バーサーカーは顕現し続けることが不可能になる。 『我は一人、闇の荒野へ挑む者。悪の野望を挫く者(スノーホワイト)』 ランク:C 種別:対軍 レンジ:1-30 最大捕捉:54 彼女に押し付けられたいくつもの理想。その残骸。彼女を縛る呪いの半分。 彼女がその生涯を賭して築き上げてきた『魔法少女』としての、『魔法少女狩り』としての姿。 この逸話を開放することでステータス向上の他にいくつもの恩恵を受ける。 レンジ内に存在している悪属性、あるいは敵性人物の攻撃すべてを察知し、必中の攻撃も回避が可能となる。 レンジ内における宝具・スキル・魔術・その他一切の特殊攻撃の発動に対して必ず先手を打つことが可能となる。 この宝具発動中にサーヴァントに対し勝利判定を得た場合、相手を殺すことなく英霊の座に返すことが可能となる。 ただしこの宝具を長時間発動し続けた場合、上記宝具『夢と希望を守る正しい魔法少女』の逸話との矛盾により正当な英霊としての存在を保てなくなり最後には消滅してしまう。 『月下に誓いし忠誠の剣(エクステンドカリバー・ラ・ピュセル)』 ランク:― 種別:― レンジ:― 最大捕捉:― 『魔法少女狩り』となった彼女の前には二度と現れてくれない過ぎし日の残骸。 スノーホワイトが歴史に残された英霊・スノーホワイトである以上絶対に効果を発揮することのないブランク。 それでも、スノーホワイトを護ると誓った彼の想いは、きっと失われることはない。 【weapon】 ルーラ 魔法の人切り包丁と表現される武器。薙刀のように長い柄に出刃包丁をそのまま大きくしたような刃が付いている。 魔法の国製の武器で切れ味鋭く、『どんな衝撃でも壊れない』ものである。 四次元袋 様々なものを収納可能な不思議な袋。容量制限はない。 マスター・サーヴァントを別個で閉じ込めることに成功すれば魔力の供給をカットすることが可能。 魔法の消火器 四次元袋にしまってある何の変哲もないはずの消火器だが、何故か魔法のアイテムとして神秘が付与されている。 炎に対して強い効果を発揮し、たとえ強い魔力の篭った炎であっても確実に鎮火出来る。 魔法の偃月刀 プリンセス・インフェルノの遺した魔法の偃月刀。魔法の武器としての高い切れ味・炎に対して高い耐性を持つ。 更に、炎の魔法が込められているため魔力に応じて火炎を生み出し、操ることが出来る。 兎の足 赤みがかった白兎の足。窮地に限り幸運値に補正がかかる。 【人物背景】 誰かの手を掴みつづけることは出来なかった少女。 『一人のかわいらしい少女が中東の政府を一つ潰した』。 国家規模の都市伝説として語られている救世主の正体は、自身の正義感を曲げぬ頭の固い魔法少女。 魔法の国に背き続けながら戦い続けるその姿は、かの国では狂人として多くの人に知られていた。 なお、彼女は逸話における『魔法少女狩り』として呼び出されているため、姫河小雪の姿を取ることは出来ない。 基礎ステータスについても『魔法少女狩り』という名に対する魔法の国が抱えた畏怖の念によって押し上げられている。 本来のスノーホワイトとしてのスペックは歴戦の英霊と比べれば大きく劣るだろう。 【マスター】 立花響@戦姫絶唱シンフォギアシリーズ 【マスターとしての願い】 誰かの手を取り、護りたい。 【能力・技能】 第三号聖遺物ガングニール。 誰かの手を掴むことの出来る力。神殺しの槍。立花響のシンフォギア。 通常はペンダントの形をしており、聖詠を口にすることでギアと呼ばれる装甲を身にまとうことが出来る。 さらに時系列の関係から魔剣ダインスレイヴの力を繰り、イグナイトモジュールを使用することができる。 ただし、見滝原にはS.O.N.Gがないのでバックアップは期待できない。 中国拳法。 ハンチモー。常人離れした身体能力の持ち主。師である風鳴弦十郎ほどの練度ではないが、素の身体能力で彼女を上回れる人間は少ないだろう。 浄罪。 人の背負う罪を雪がれた証。世界で最もカストディアンに近づいた人間。神の器へと近づく人。 【人物背景】 それでも、手を掴みたいと願った少女。 誰かを救うことに対して強い強迫観念を持っている少女。「へいき、へっちゃら」が口癖。 時系列は戦姫絶唱シンフォギアGX終了後。AXZ開始前。 【方針】 困っている人が居たら助ける。 少女たちにとって聖杯戦争でもそれは変わらない。